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YouTubeで新作動画『読書の魔法』を公開

いずれは新作小説を動画で発表してみたいですな。

YouTubeで動画を作成、公開してみました。当サイトで公開している短編『死神俥夫は眠れない』を朗読したものですが、ただ読み上げただけでは面白くないので、ガイド役を魔法学校の生徒であるヴェーデとエメットが担当。

小説本編も、舞台となった鎌倉駅付近の状況をなるべく作品にそったカタチで再現してみました。画像素材をなるべく自前でそろえたら、えらく手間と時間がかかりましたよ。

おかげで、ひさしぶりにPhotoshopとIllustratorをがっつりさわってます。最新版は、いろいろ新機能がふえてるんですな。動画編集は、『ゆっくりムービーメーカー4』というソフトを使用。サウンドや動画の一部は、フリー素材を借用。人気の動画配信者は、毎週とか数日おきとか毎日とか動画をバンバンあげておられますが、僕にはちょっと難しそう。

テスト的に既存作品を動画化してますが、いずれは新作小説を動画で発表してみたいですな。第一回といいつつ、第二回以降がいつになるかわからないので、小説の続きが気になるかたは、以下のページから続きをお読みください。

ポメラでゲーム『ポメラ★付箋文アドベンチャー』公開

ポメラ DM10』であそべる、テキストアドベンチャーゲームをつくってみました。

その名も『ポメラ★付箋文アドベンチャー』。記憶をうしなった主人公が、魑魅魍魎うずまく森を探索するという、よくあるフォーマットの話です。

ポメラ★付箋文アドベンチャー

pomera_adv_ver1.2.txt
pomera_adv_ver1.1.txt
pomera_adv_ver1.0.txt

※リンクを右クリック→リンク先を保存で、ポメラに保存してください

Ver1.0 公開(2008/11/13)
Ver1.1 「F5」連打でエンディングへとばないよう修正、ヒントを追加、誤記修正(2008/11/14)
Ver1.2 「F5」連打の処理をゲームオーバーあつかいに変更、行間隔、付箋文設定の確認を追記(2008/11/17)

本ゲームは、いくつか注意点があります。

まず、文字サイズは「F6」キーで「小」にすること。

「menu→書式」より行間設定が「小」、付箋文の設定が「★付箋文★」であることを確認してください。標準設定ですので、手動で設定変更をしていない場合は、そのままで問題ありません。

カーソルキーは使用せず、「F5」キーと「shift」+「F5」キーを押す回数で、セクション間を移動します。

たとえば、こんな感じ。

■三叉路A

道がふたてにわかれている

どうする?

みぎにすすむ →「F5」1回
ひだりにすすむ →「F5」2回
きた道をもどる →「shift」+「F5」2回

★付箋文★

このとき、みぎにすすみたければ「F5」キーを1回、ひだりにすすみたければ「F5」を2回、きた道をもどりたければ「shift」+「F5」キーを2回押す、という具合。

「F5」や「shift」+「F5」は、ポメラ固有の「★付箋文★」という文字列を検索するキーです。反応がおくれる場合があるため、連打せず、1秒間に1~2回ぐらいのゆっくりとしたテンポで押してください。

ゲームオーバーになったり、道にまよったら、「ctrl」+「alt」+「home(左カーソルキー)」を押して、文頭にもどってください。

ゲームといっても、たんなるテキストデータなので、ポメラ以外のテキストエディターでも開けます。その場合は、表示を全角26×17文字に調節し、「★付箋文★」という文字列をカーソル位置から、指示におうじて下方、上方に検索してください。

動作に問題がある場合はコメントにてご指摘ください。

■追記:2008/11/26

当ゲームを以下のサイトにてご紹介いただいております。

ポメラゲーム第2弾、第3弾を公開中です。

ちなみに当サイトは、ポメラのレビューもやってますが、サイト管理者である郁雄/吉武の創作小説サイトです。興味のあるかたは、ほかの作品もご一読いただければさいわいです。

2006年に『クイックハルト』というSF小説も出版してるので、こちらもよろしくおねがいします。書評サイトにて多数、レビューしていただいておりますので、ご参考になさってください。

★Astronaut 小説〈クイックハルト # quickhalt_ 〉著:郁雄/吉武 イラスト:丸山トモヲ


キングジム デジタルメモ ポメラ(アフィリエイト)

『エルジオーグは神じゃない』改稿中

下位甲虫

創作メモです。
先日公開した長編小説『エルジオーグは神じゃない』を改稿中。
枚数をふやして、終盤で詰め込みすぎになった部分を伸張し、全体のバランスを再調整します。そのほかの改稿点は以下のとおり。

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Googleブックで『クイックハルト』刊行2周年スペシャルぎみ

宮繰舞空

さる2006年9月に、『クイックハルト』というSF小説を出版いたしました。
人類がデータ上の世界に移住した未来で、平成時代の日本をモデルにした世界にすむ少年が巨大な事件に遭遇し、それにたちむかう物語。出版から、おおむね2年が経過したので、久々にネタにしてみます。ちなみに昨年もネタにしていたりする。
本書を出版していらい、さまざまなかたからご意見、ご感想をいただいているのですが、僕個人では解決が困難なご指摘に、値段が高いというものがありました。商業出版というかたちで出す以上、薄利多売に走るわけにもいかないのでしょうけど、たしかに定価1500円は、ちょっと手が出しづらい値段ではあった。
パラ読みしようにも、なかなか書店にも並んでいなかったし。じつはAmazonでも「なか見検索」という機能で一部、試し読みはできるのですが、操作性が悪くあまり読みやすいものではありませんでした。

Halt

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短編小説『イモートちゃん』

 孝行論具

 昨日公開した短編小説『イモートちゃん』ですが、ちょっと後悔しています。

 いや、作品内容がイタいとかそういうコトではなくてですね、公開した先が有名なケータイ小説サイトなもので、大きなお友だちがアクセスするのは、精神的にもネットワーク的にもツライかな、と。どのあたりがツライかは、無言でお察しください。

 ということで、精神的にもネットワーク的にもやさしい、Blog版を作成。当然ながら、エントリーごとにコメントやトラックバックも可。便利な世の中になったものですね。僕はあいかわらず平打ちHTMLですよ。

Immort
郁雄/吉武

その子のなまえは伊本エイエル。だれともちがう髪の色と、だれともちがう瞳の色をしているけれど、だれでもうれしい顔になってしまう、そんなおんなの子。さいきんはみんなから、イモートちゃんとよばれています。

イモートちゃんは、伊本さんちのもらわれっ子。ほんとうにの子どもではありません。みんな、そのことを知っていますが、だれも気にする人はいません。みんなみんな、イモートちゃんが好きだからです。

イモートちゃんには、大好きなお兄ちゃんがいます。なまえはハヤムくん。ほんとうにのお兄ちゃんではありません。伊本さんちに、ほんとうにの子どもはひとりもいません。ハヤムくんのご両親は外国で仕事をしているので、知りあいの伊本さんちに住まわせてもらっているのです。

お友だちがたずねます。

「イモートちゃんは、お兄さんのどこが好きなの?」

イモートちゃんは、むねをはって答えます。

「あのね、ハヤムお兄ちゃんにあたまをさわさわしてもらうと、ももいろチューリップのにおいがするんです」

「ももいろチューリップのにおい?」

「ハイ、とってもすてきです」

ふしぎそうな顔をしているお友だちに、イモートちゃんはほほえみます。

イモートちゃんは、チューリップが好き。いつも、チューリップがらのものをみにつけています。髪どめも消しゴムもチューリップのかっこうをしているし、かばんにはチューリップのアップリケ、ハンカチやお洋服にも、さがせばどこかにチューリップが見つかります。

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