野蛮が理性を駆逐する。
ドキュメンタリー、『黙示録:カラーで見る第一次世界大戦』をAmazonプライムビデオで観る。第二次世界大戦については、いろいろと資料があるけど、第一次のそれは格段にすくない。同時代を舞台にしたFPS『バトルフィールド1』をやってみたいので、予習にもなるしね。もっとも、フィクションを楽しむのにリアルな知識を増やしすぎるのは諸刃の剣、だったりしますが。
独裁者が野望を達成するため、隣国に攻め込んだ!──というような、好ましくないが明確な理由で戦争が起こるのはわかる。第二次世界大戦はこのタイプですが、第一次世界大戦がどうして起こったのか、いまいち理解できなかった。このドキュメンタリーを観ても、経緯はわかるけど、やっぱり世界規模の大戦争になった理由がわからない。1914年にサラエボでオーストリア皇太子が暗殺されたことがきっかけだと習いましたが、当時の人々はこれが大戦の引き金になるとは思っていなかった。戦争がはじまっても、すぐに終わると思っていた。それが4年間にわたる血みどろの世界大戦になるのだから、困ったもの。
第一次世界大戦のドキュメンタリーを観ているのですが、当時はサラエボで皇太子が暗殺されても、大半の人は戦争になるとは思っていなかったそうな。英国のEU離脱やその他保守勢力の台頭をみるに、いまが第三次世界大戦前夜かもしれないとの思いが強まります。
— Ikuo/Yoshitake (@ikuoyosh) 2016年6月24日
理性的に考えれば戦争する必要がなくても、大戦は起こりうる。誰かの利益になれば、野蛮が理性を駆逐する──なにやら、いまの時代にただよう不穏な空気とカブるようで、空恐ろしいものを感じます。理性的に考えれば、今の時代に大戦なんて起こるはずはないと、僕も思う……思いたいですけどね。
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