ツラくてニューゲーム『SnowRunner』をハードモードでドライビン

強くてニューゲームならぬ、ツラくてニューゲームというワケです。

PS5のグランツーリスモ7用に、ハンドルコントローラ『Thrustmaster T300RS』を一式買いました。シミュレータとしては初級品ですが、ゲームコントローラとしてはPS5本体より高いのだから高級品でしょう。お高い装備をそろえたので、GT7以外でも遊べるゲームはないか?……そう考えてみつけたのが、『SnowRunner』というドライブゲーム。トラック運転手となって、さまざま災害地域の復興に奔走する、オープンワールドのゲームです。2020年にリリースされているようですが、PS5版は2022年リリースと、そこまで古いゲームじゃない。以前、発展途上国で、公道なのにドロドロの道で大型トラックが悪戦苦闘している映像をみたことありますが終始、そんな感じの道をひた走るゲームです。

何らかの災害に見舞われた、ミシガン、アラスカ、タイミルなど、北米とロシアを中心とした地域をトラックで走り、復興に寄与する。タイムを競うより、転倒せず確実に目的地へ到達することが重視されるので、車高が高く、タイヤがでかく、パワーのあるマシンが重宝される。ダウンロードコンテンツが充実しており、現在シーズン11までリリースされているから、たっぷりと遊べます。「スノー」ランナーというわりに、最初のマップのミシガンは雪よりも泥との戦いがメインで、むしろ「マッド」ランナーじゃないかと思ったら、『SnowRunner』の前作が『MudRunner』なんですな。

本ゲームは災害地域が舞台なので、正規の舗装道路はどこかしらで分断されている。物資を運んで復旧させたりもできますが、スポーツカーが全速で走れるような道はほとんどないので、どこかしらで荒れ地を走ることになる。復旧作業によって、あるていど走りやすくはなりますが、完全復旧されることはないので、分断された正規ルートよりもマシな、不正規ルートを探すことになる。そこで重要になるのが、AWD(全輪駆動)とデフロックの機能。コレがついていないトラックは、本作では活躍できない……というか、活躍できる場所が限定されてしまう。AWDとデフロックが常時有効になっているマシンがベストですが、燃費や速度を重視するなら、切替式でもOK。トラックを入手したら、AWDとデフロックが使えるか? アップグレードで追加できるかを確認しましょう。あとは、すべてのトラックに装備可能なウインチ。トラックの運転とウインチワークが、このゲームの醍醐味といってもいい。ウインチは、車体各所から張ることができ、木や電柱など、さまざまなオブジェクトに結線し、方向転換ができる。急坂だろうが直角コーナーだろうが、ウインチを張れるポイントがあれば、どうにかなる。運搬用のトラックは、なるべく強力なウインチを、探索用のスカウトは、転倒しても自力で復帰できる電動ウイン位置を装備しておきましょう。万能過ぎるマジカルウインチを駆使できるかわりに、ちょっとクルマを降りて障害物をどける……などという対応は不可なので、クルマと環境とのサシの勝負となります。

ともかくこのゲーム、本来なら走れないような場所をムリヤリ走るので、転倒したり、木にハマって動けなくなることもしばしば。ウインチワークであるていど回避、回復できますが、なにより重要なのは経験。この場所は走れる、走れない、転倒しやすいなどの経験を蓄積し、いかに転倒せず、スムーズに目的地に到達し、作業を完了させるかが問われる。転倒したトラックを助けにいったトラックもまた転倒してしまう、なんて二重、三重トラブルもまま発生します。どうしてこうなった……。

『SnowRunner』については、攻略情報やプレイ動画がネットにあふれており、いまさら感はあるのですが、今回はハードモードでプレイしたいと思う。ノーマルモードとのちがいは、ガレージに帰還した際に、無料で損傷を修復してくれず、修復は有料。ガソリンや修理ポイントの補給が有料。ガレージへの帰還、別マップへの配車も有料。トレーラーは売却不可。トラックやパーツの売却価格は半値。タイムアタックは回数制限付きと、ツラく苦しい制限がてんこ盛り。ノーマルモードなら補給、回収は無料で、売却価格は購入額と同額だから、資金が枯渇する心配はないからね。報酬3000のミッションに、経費が5000かかる場合もありうるワケで、シビアにコストを計算しないと詰む。うっかりトラックに資金を積み込みすぎて、資金が底をついた状態で、ヒヤヒヤしながらミッションに挑むこともしばしば。自走も回収も不可になることを考慮して、最低5000ぐらいは内部留保しておくべきでしょう……と思いつつ、新しいトラックを入手すると、チューンナップにギリギリまでつぎ込んじゃうんだけどね。

最初のマップである、ミシガンをプレイ開始。ゲームの流れとしては、被災地のガレージに放り出され、探索用の小型車であるスカウトで周囲を探索し、監視塔を探す。監視塔に到達して解放すると、周囲の状況が把握できるようになり、運搬イベントや、アップグレードパーツの位置がわかるようになる。自前で使えるトラックが放置されている場合もあるので、探索をすすめて手駒を増やしていく。イベントをこなしてレベルを上げれば、より高性能なトラックやパーツを購入できる。とはいえ、マップをふたつみっつクリアすれば、レベルはすぐ、最高の30レベルに到達してしまうので、あとはひたすらマップをクリアしていくだけになります。ミシガンなんて、チュートリアルマップだし楽勝……とはいかず。ノーマルモードだって、簡単というワケではないゲームなのに、制限マシマシなハードモードは厳しい。クリアできても赤字、なんてコトも。

ハードモードでのプレイには、もうひとつ条件をつけておりまして、それはなるべくオンラインモードでプレイすること。僕がプレイしているマップに野良プレイヤーがやってきて、ミッションの手伝いをしてくれる。見ず知らずの他人だけに、思ったように協力プレイしてくれるとはかぎらない。ポイントだけほしいのか協力プレイせず、ガレージに籠もってるだけの方もおられますが、場を荒らさなければ問題なし。ハードモードでプレイしている方がすくないのか、けっきょくシングルでプレイしてることが多いですが、一期一会の楽しさがありますな。

あるていど、初期マップのミシガンをクリアし、必要最低限のトラックをそろえたところで、通常なら初期状態でプレイできるアラスカや、タイミルにいくのですが、僕はちがう。プレイ当時最新マップであった、Season10のブリティッシュコロンビアに挑戦! 新しいマップだから難しいということはなく、どこからプレイしてもいいのですが、このマップでどうしても入手したいトラックがあった。それが、Kenworth 963こと、ケンクローさん。ちなみに僕は、お気に入りのトラックには愛称をつけるようにしてる。パブリックには通用しない名称なので、あしからず。

大型のヘビートラックで、ミッションクリアでもらえる上に走破性がたかく、クレーン+3スロット荷台をセットしたうえに、トレーラーも牽引でき、修理キットも装備できる。欠点は小回りがきかず、図体がでかいわりにエンジンスペックがひくいため、坂道で動けなくなりやすいこと。ただ、巨大なタイヤを装備しているので、泥道にはめっぽう強い。Season10以前のマップでも、大活躍してくれそうな高性能マシンなので、まっ先に入手しました。高性能なトラックはほかにもあるのですが、値段が高かったり、チューンナップパーツの入手が大変だったりする。このマップにはもう1台、Mack Defense M917A3こと、クイナさんもおりまして、こちらもクレーン+2スロット荷台をセットしたうえに、トレーラーも牽引でき、修理キットも装備できる高性能マシン。この2台がいれば、通常の運搬作業で困ることはないです。

ブリティッシュコロンビアをあらかたクリアしてから、初期マップの2つ目であるアラスカを開始。あるていどマップを開放したところで、Season11のスカンジナビアがプレイ可能に。こちらのマップは北欧をモチーフにしており、街中に映画の屋外セットがならんでいる。このマップの目玉新車両は、超大型スカウトのBurlak 6×6、通称バロックさん。スカウト用のトレーラーと、一部のトラック用トレーラーも牽引でき、クレーンも装備できるという「働ける」スカウト。アラスカをクリアしたら、つぎはこのマップかな……。

……えっとですね、正直に申しますとこのゲーム、ハードモードでいきなりプレイするのは困難です。資金面ではゆるゆるなノーマルモードでも、すべてのミッションをクリアするのは相当な手間と時間がかかります。そんなゲームを、ハードモードで破産せずに進めることができているのはズバリ、ノーマルモードですべてのマップをクリアずみだから。昨年末から開始して、最近までひたすら、このゲームをやってました。ノーマルモードで全マップをクリアしてしまったので、ハードモードで最初からプレイしなおしてる次第。前世の記憶ならぬ、ノーマルモードの経験があるため、赤字にならずにハードモードがプレイできる──強くてニューゲームならぬ、ツラくてニューゲームというワケです。

オフラインのノーマルモードで、Season11までの全ミッションはクリアずみなので、2週目はオンラインのハードモードで、野良プレイヤーに協力してもらいながら、じっくり進めます。愛用のあのトラックも、まだ入手してないしね。

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