面白い作品だけに、細部の整合性が気になる
Nintendo DS〈レイトン教授と不思議な町〉と、
東京ゲームショウ2007で配布していた〈ロンドンの休日〉をクリア。
舞台は近代ヨーロッパ風の閉鎖都市。ストーリーを進めながら、ナゾ解きに挑戦して行く。大金持ちの遺産を探すのがミッションなのだけど、寄り道して不思議な町の不思議な住人達が出すナゾを解きまくるのが正しい。たまにボイスつきのアニメパートがありますが、けっこう気合いが入っていて見応えがある。DSの小さな画面で観るのはもったいないぐらい。
ナゾ解きは難しすぎず、簡単すぎず。メインストーリーに絡むナゾは比較的簡単なので、クリアするだけなら容易かと。難易度の高い問題は隠されたナゾとして登場します。
一通りクリアした感想としては、物語もナゾ解きも面白いのだけど、いまいち整合性が取れていない感じ。どうしても、ヨーロッパ風の街並みで、西洋人が漢字パズルをやるのは違和感がある。ナゾの内容も世界観に合わせたものにするか、日本語のナゾが出ても構わない世界観にすべきだったと思う。ナゾの質についても、ほほぅと膝をたたくナイスなものもあれば、いまいち首をかしげるナゾもありと玉石混淆……だけど、熱中できるだけの質は維持していると思う。
ストーリー面は──以下、ネタバレあり──綺麗にまとめてはいるのだけど、あのラストで本当に町の人々が幸せに暮らせるのかは疑問。メンテする奴が死んだら終わりだし、費用面で遺産に手をつけるわけにもいかずと、八方塞がりな気が。嫁ゲットな話としては良い感じなだけに、住人達が放置気味なのが気になります。
イベント配布の〈ロンドンの休日〉に関しては、レイトン教授の研究室に散在するナゾを解き明かすと、次回作〈レイトン教授と悪魔の箱〉のプロローグへと続く情報が入手できるというもの。次回はバンパイア物らしいですよ。
引っかかる所は何点かあるけど、全体としては佳作以上の出来なので、今後の作品展開が楽しみです。
それと、イベント限定配布の〈ロンドンの休日〉ですが、22、23日の一般公開日は大変な騒ぎだったようで。ビジネスデーでもけっこうな行列だったけど、もらえただけ幸運だったのか。DSソフトを配るというアイデアは面白かっただけに、欲しい人に行き渡らなかったのは勿体ないです。
■任天堂 DS ソフト | レイトン教授シリーズ
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