格安スマホに落とし物防止タグ『Tile Mate』をつけてみた

おおよその位置を把握してから鳴らせるのは心強い。

以前、落とし物捜索用にBluetoothタグ「Potensic キーファインダー」をつけてみたのですが、1週間ほどで運用を断念。親機とのBluetooth接続がすぐ切れてしまい、押しても鳴らない状態が頻発して、単なるお邪魔グッズと化していた。値段なりのクオリティということか。

かわりに購入してみたのが落とし物防止タグ『Tile Mate』。以前のものは同価格帯でタグが6個ありましたが、こちらはたったの1個。しかも電池交換不可なので、約1年で電池が切れたら新しいのを買ってくださいというストロングスタイル。ぎゃくにいえば、電池が切れるまではバッチリ動きまっせという自信に満ちあふれているワケで、「Potensic キーファインダー」のヘタレっぷりに辟易した身としてコレはこれでアリかなと、ひとつ購入。白くてひらたい、3センチ角ほどのタグで、ボタンがついてる。スマートフォンとペアリングして、スマホからタグを鳴らすこともできるし、ぎゃくにタグのボタンを2回押ししてスマホを鳴らす事もできる。どちらか手元にあれば、どちらかを鳴らせるという寸法。

さいしょは携帯電話につけてたのですが、なくしたら電話をかければすむので、さいきんは格安SIMを挿したAndroidスマホ「Xperia Z5」につけてる。コチラは通話できない契約なので、着信音を鳴らせないってのもありますが、サブスマホだけに数日放置してバッテリーが切れた状態になることがあるから、電源断でもタグが鳴って位置を知らせてくれるのは便利。あと、地味に役立つのが、スマホとタグがBluetooth接続できるか否かで、近くにあるかを教えてくれる機能。タグを鳴らすにしても近くになければわからないわけで、おおよその位置を把握してから鳴らせるのは心強い。

購入してから半年ほどたちましたが、いまのところ電池が切れる気配はなし。スマホとタグ付きデバイス間で双方向に音を鳴らせるので、あちこち漁ることがすくなくなりました。また、実際に試したことはありませんが『Tile』規格の物防止タグは、本人以外の利用者のスマホで検知された場合も場所を教えてくれるらしい。紛失や盗難に遭ったばあいでも、タグが『Tile』利用者の付近を通過すれば位置情報がわかる。タグの現在位置がわかるとはかぎりませんが、どのあたりを通過したかをトレースできるのは捜索の手がかりになる。タグはサブスマホにつけてるけど、サブスマホをカバンに入れておけば、カバンをなくしても位置を追えるわけで、実用性は高い。使い切りタイプなら、もうひとまわり薄く、ちいさくできないモノかともおもいますが、そこらへんは今後の新機種に期待ということで。

この記事を書いてるうちに追加された機能ですが、スマートスピーカーである「Amazon Alexa」へ『Tile』が対応したとのこと。

さっそくAlexaのスキルで『Tile』を追加したところ、「アレクサ、タイルでiPhoneを鳴らして」と指示すると、親機のiPhoneが、「アレクサ、タイルでエクスペリアを鳴らして」と指示すると、サブスマホにつけた『Tile Mate』が鳴りました。反応するキーワードは『Tile』のスマホアプリで設定できる。英字で登録した「iPhone」は日本式の発音で認識しましたが、Xperiaはアプリに「エクスペリア」とカタカナで登録しないと音声認識しませんでした。

ただ、「アレクサ、タイルで○○の場所を教えて」と指示すると正確な住所を教えてくれるのは、第三者がAlexaにたずねて場所を特定されたりしたらコワイなと思った。Alexaが勝手に会話を録音して他人に送信した、なんて事件も起こってますしね。まぁ、使い方次第でしょう。