iPhone X用にワイヤレス充電器をいろいろ試す

急がないなら、放置するだけで充電できるのは大変便利。

スマホをiPhone Xに機種変更。お遊び用ではなく、メイン端末としては初のiPhoneですが、なかなか快適。iPhone自体は以前にも使用していたので勝手はわかるけど、新しい機能としてワイヤレス充電がある。「Qi(チー)」規格というもので充電器に置くだけで、ケーブルレスの充電ができるという夢のようなシロモノ。以前から存在は知ってたし、以前使用していたAndroidのNexus7も対応していたようだけど、当時のQi規格の充電器は値段が高いこともあり、別に有線充電でイイやと敬遠してました。iPhone Xに機種変更してひさびさにQi規格の充電器について調べたところ、ずいぶんと値下がりしてた。2000円ていどでいろいろ売っていたので、いくつか購入してみる。

まずは平型の『Anker PowerPort Qi 10』。スマホを置くとフチの青いLEDが光るので、充電開始がわかりやすい。あまり周囲からのぞかれたくない職場で利用してます。急速充電対応とのことだけど、感動するほど充電が早いわけではない。ただ、職場で仕事をしていれば数時間は放置できるので、出社から昼休み、昼休み後から退社のあいだに放置すれば、余裕で満充電になります。

お次はスタンド型の『Qi ワイヤレス充電器Seneo SN14AB-GT』。立てかけるだけで充電できるため、自室で利用中。こちらも寝る時に使用するので数時間は放置できるから問題なく使えてます。充電が開始されると根本のランプが緑に光る。

上記ふたつの充電器は問題なく利用できてる。問題アリだったのは車載用のワイヤレス充電器。

最初に購入したのが、『Qiワイヤレス充電器 Wofalo 車載ホルダー』という製品。自重でスマホを固定できるのがウリ……なのですが、個人的にはイマイチ。まず、固定できるのは縦方向のみで横置きは実質不可。大画面のiPhone Xだから横でも利用したいのに、無理に横に置くとロックできずにスマホがころげ落ちます。また同梱のUSBケーブルがいまいち接触がわるくて、充電したりしなかったりという状態に。手持ちの高級なUSBケーブルで試したら安定して充電できたので、接触不良と思われます。

ただ、ここまでなら縦置き専用として、接触のいいケーブルに替えれば使えそうなのですが、問題は充電速度。カーナビアプリを使いながら充電しているはずなのですが、ドライブを終えてみてもバッテリー残量がほとんど変わっていない。充電されないわけではないのでしょうけど、消費電力のマイナス分で、プラマイゼロか微増ていどになっている感じ。

また、iPhone Xは想定重量を超えているのか、アームの固定が不安定で、振動があるとユサユサ揺れるし、あまつさえ路面の衝撃でヒンジが曲がってしまったりする。調整できる箇所が多いので、それだけ意図せず曲がってしまう箇所もふえてしまう模様。

どうにも常用するには不安定だったので、かわりを探していたところ発売されたのが『サンワダイレクト Qi充電対応車載ホルダー 700-WLC001』。こちらは最初からiPhone Xでの利用を想定しているようで、縦、横ともに設置可能。ダッシュボード固定のみですが、可動部がすくないので安定性が高い。また台座用の丸いプレートもついてくるので、ザラザラしたダッシュボードでも確実に固定できます。スマホの固定はクリップ式なので、置くだけカンタンとはいきませんが、慣れればさほど面倒ではない。充電速度も数分で1パーセントは上がるようなので、モタつく感じはせず。ただ充電速度がはやいぶん、スマホの背面がじゃっかん熱くなる感じはありますが、熱暴走するほどではない。

あれこれワイヤレス充電器を試してみた結論としては、無線充電は便利だけど本当に急いで充電したいなら、有線の充電器を使うべきということ。iPhone Xに同梱の充電器とライトニングケーブルなら30分で50パーセントまで充電できるとのことだから、どうがんばってもワイヤレス充電に勝ち目はなし。有線の充電器を駆逐できるほどのスペックはありませんが、急がないなら、放置するだけで充電できるのは大変便利。必要性にあわせて有線と無線の充電器を組み合わせて使う所存です。

『Amazon Echo Dot』で、おっさんとアレクサさんが軽妙トーク

音声認識機能が使いかたしだいでは意外に便利。

音声入力というと、以前乗ってたクルマのナビについていて、ためしに使ってみたら、聞いたこともない僻地に案内されそうになったので、それ以来、信用していません。最近のデバイスでも、スマホアプリのカーナビタイムの音声入力を使おうとしたら、自身が発した「この信号を右です」という言葉を検知して、そんな場所はないと大ボケをかましやがった。カーナビとしては信用してるけど、音声入力はてんで信用ならないというのが古今の心証です。

そんな音声入力不信の僕が、Amazon謹製のスマートスピーカ『Amazon Echo Dot』を購入してみた。GoogleやLINEなど各社から出てますが、Amazon Echoが頭ひとつ抜けて評判がいい感じ。3種類あるうち、もっとも安い『Amazon Echo Dot』にするあたり、期待値の低さがうかがえる。音声入力で音楽をかけたり、予定を実行させたり、家電の電源をON/OFFできるらしいが、はてさて。

パッケージから出して電源を入れ、スマホアプリ「Amazon Alexa」から接続して無線LANを登録すれば、拍子抜けするぐらいかんたんにセットアップ完了。「アレクサ、○○○で✕✕✕して」という感じで命令する。「アレクサ」が待受のトリガーになっているので、ワンテンポおいてからお願いを発話するほうがいい感じ。「クラシックをかけて」とか「アニメをかけて」といえばAmazon Prime Musicのプレイリストから適当なものをかけてくれます。「午前○時に起こして」と指示すればアラームをセットしてくれる。午前か午後かを聞いてくるので、先に指定しておりたほうがラク。単純な指示なら問題なく動いてくれる。

アレクサさんにできることをお願いしているぶんにはいいのですが、こちらのやらせたいことを理解させようとすると、意外に面倒。「アレクサ、ようこそジャパリパークをかけて」と指示すると、希望通りAmazon Musicでダウンロード購入した「ようこそジャパリパーク」をかけてくれました。でも「アレクサ、ブレードランナー2049をかけて」と指示しても、見つかりませんでしたと抜かしやがる。ダウンロード版の「Blade Runner 2049 (Original Motion Picture Soundtrack)」を購入済みで、スマホアプリから指定すればちゃんとかけてくれるのだが、音声コマンドでは「ブレードランナー2049」というワードが「Blade Runner 2049」と紐付いてないようです。PCサイトで検索すれば、ちゃんと両者が紐付いているのだが。

手持ちの曲をアレコレ音声で指定してみると、日本語名の楽曲は認識するけど英語名の楽曲は理解しづらいみたい。アレクサさんはアメリカ出身なのに、英語に弱いのかよ! アバウトな指示でも的確に反応してくれることもあれば、書いてあるとおりに指示しているのに動いてくれないこともある。わからなくても、○○と指示したらスマホアプリで指定した○○を実行する、みたいに学習させられたらいいのに。明確に指定してるつもりなのに、理解してもらえないとイライラします。

ニュースの読み上げ機能は、発音やイントネーションがおかしな部分が散見され、人間のアナウンサーには遠くおよばない。さらに最初から入ってるNHKラジオニュースは更新がおそく、朝6時すぎに午前0時のニュースを読み上げやがる。これなら普通に、テレビでNHKのニュースをつけたほうがマシでしょう。スキルという項目で機能を追加できますが、「JR東日本」を追加すると運行情報を教えてくれるけど、質問しないとダメで「○○線が人身事故で運休しています」みたいにアクティブに教えてくれるわけではない。

いろいろできるけど、やってほしいことを追求するより、やれることにこちらが合わせないとダメ。カーナビの音声入力よりはよっぽどマシですが、まだまだ発展途上という感じ。なにげに便利なのは、「アレクサ、いま何時?」とたずねる時計機能。寝てる時にメガネをかけず、布団の中で発話すれば時刻がわかるのは新鮮な体験でした。ただこれって、Androidスマホで「OK Google、いま何時?」でも、iPhoneで「Hey Siri、いま何時?」でも同じことができたのか。『Amazon Echo Dot』が便利というより、音声認識機能が使いかたしだいでは意外に便利であることがわかった、という体験でありました。

Apple好きじゃないけど、『iPhone X』に機種変更して1ヶ月

感激するほど大満足ではないが、ガッカリするほど期待はずれでもない。

11月3日にスマートフォンをXperia Z5から『iPhone X』に機種変更して1ヶ月が経過。メインスマホとして『iPhone X』を使用してみた感想です。ちなみに僕にとってメインスマホとは、通話機能以外のデータ通信機能を使う端末のこと。通話機能はワイモバイル端末に任せてるので、通話品質とかはわかりません。僕は熱心なApple好きというわけではないので、より気に入った端末が出ればまたAndroidへ戻るかもしれませんが、2017年末時点では『iPhone X』がベストな端末だと思ってる。そんな感じで、温度感のひくい『iPhone X』レビューとなります。

まず、AndroidからiPhoneに変更して感じたのはデータ通信量が多くなったということ。機種変更したばかりなのであれこれ試すから通信量が増えるのは仕方ないにしても、ちょっと多すぎ。11月20日をまたずに通信量が7ギガ契約で6ギガを突破したのにはあせった。iCloudをはじめ、モバイルでのデータ通信で不要そうなものはのきなみWi-Fiのみに制限したら、月末はだいぶ落ち着きました。テザリングは格安SIMを挿したXperia Z5にまかせることにしたから、ひとまずは安心ですが、ちょっと過大かな。

アプリの動作はおおむね快適。2年前のハイエンドモデルであるXperia Z5よりは、あきらかにサクサク動く。ただ、一部でいわれるようなAndroidよりiPhoneのほうがゲームがサクサク動くという説には懐疑的。Xperia Z5がゲームでモタつくことはあっても、カクカクして遊べないということはなかった。AndroidはOSのバージョンがおなじても端末性能の差がおおきいので、低スペックなAndroid端末とiPhoneを比較した場合は、安定してiPhoneのほうが高性能だとは思いますが。現状、端末固定のゲームは『iPhone X』へ移行し、複数端末が利用可能なゲームは両方にインストールして適宜使い分けてる。ポケモンGOは、諸般の事情によりXperia Z5で遊ぶようになりました。

賛否両論の顔認証は、僕にとっては指紋認証より便利。マスクをしてると認証してくれないそうですが、マスク派ではないので問題なし。冬場は手袋をするので外さないと指紋認証はダメですが、顔認証なら大丈夫。ここらへんは一長一短ですな。視線を検知させる、似た顔を登録しないなど運用ルールを守れば、簡易的なロックとして、顔認証はじゅうぶんセキュアだと思います。

これまた賛否両論の上部が凹になってる画面も、特に気にはならず。ただ、周囲の反応をみるに、凹が気になるかたが多いという印象。デザイン的な特徴というより、機能的な制約にしかみえないということでしょう。

おサイフ機能は、Suicaは問題ないけどそれ以外の電子マネーは種類を選ばないといけないので、あまり便利とはいえず。利用頻度の高い楽天Edyが使えないので、かわりにEdyオートチャージ機能付きの楽天カードと、バーコード決済の楽天Payを併用。Xperia Z5にチャージされていたEdyは、ひと月かけてやっと残金を0円にしました。やっぱりモバイルEdyが使えないのは不便なので、今後の対応に期待します。

充電は無線に対応してるので、自宅用、職場用、車載用を用意。載せれば充電してくれる簡便性はたいへん良い。無線の充電器については別途記事にします。

『iPhone X』で地味にこまっているのが、不意に背面のライトが点灯してしまうこと。操作したおぼえはないのですが、いつのまにかピカッと光っていることが何度かあった。電車やエレベータの中で点灯してしまうと周囲に迷惑です。めったに使わないので、無効化しないまでもかんたんに点灯させないようにしたいところ。

全体として満足度は高いですが、十万円超とミドルレンジパソコンなみの値段なのだから、これぐらいは使えて当然だろうというのが正直な感想。感激するほど大満足ではないが、ガッカリするほど期待はずれでもない、ぐらいには満足しております。あ、サポート期間中はコンスタントにシステムアップデートが降ってくるのは大変良いですね。Androidは、Google謹製以外の製品だと、アップデートが遅れがち……どころか、早々にアップデート対象外になったりしますからね。アップデート大好き人間として、この点だけはiPhoneサイコー。