「旅行記」カテゴリーアーカイブ

『釈迦堂切り通し』:鎌倉大町、いにしえのトンネル

時代劇のロケにも使われてます。

地元鎌倉をぶらり散歩。あらためて歩いてみると、意外な場所に遭遇できるのが楽しいです。本日は大町にある『釈迦堂切り通し(釈迦堂口切り通し)』まで歩いていみた。

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深山幽谷を分け入った先にあるような、いにしえのトンネルですが、前後は普通の住宅街。ここだけ、時間が凍結されたような場所であります。鎌倉時代にくりぬかれたものだそうで、時代劇のロケ地として使われたこともある。落石の危険があるため、現在は通行禁止です。子供のころに、通った覚えがありますけど。

朝霞駐屯地の『陸上自衛隊広報センター』で戦車三昧

陸戦兵器などをしこたま見てきた。

埼玉県朝霞駐屯地内にある陸上自衛隊の施設、『陸上自衛隊広報センター』へ行ってきました。陸自のさまざまな兵器が実物展示されており、その筋の方にはたまらん施設です。東武東上線の「和光市駅」から徒歩15分で、入館は無料。

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さらに、屋外では大型トラックによる一周ツアーが催行されており、荷台にゆられて駐屯地を見学してきました。駐屯地内にある池は、形が似ていることから「びわ湖」と呼ばれているそうな。移動中の写真撮影は不可。

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屋外には戦闘車両やヘリがズラリ。これだけで垂涎モノです。

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──とはいえ、こういうお行儀のいい写真は書籍やWebでも拾えるわけですが、気になる部分のアップを思う存分撮れるのは、実物が間近にあればこそ。

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ここは広報施設なので、兵器に砲弾のたぐいは装填されていませんし、国防上公開できない部分もあるとは思う。でも、生に近い兵器を直近で見られたのは大きな収穫でした。

おみやげに、広報センター限定のおかしや、ミリメシ(軍用食)風の保存食などを買った。

三浦半島の大楠山でキャットとトンビに餌をたかられた

生きるとは、食べることであり戦いなのであります。

三浦半島の最高峰である大楠山へ、ハイキングに出かけた。JR衣笠駅からスタート。台風18号が通過した後なので、天気は大丈夫だと思ってたけど、午前中は小雨がパラつくイマイチな天気。念のため用意した傘を、使う羽目になるとは。

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まずは軽くジャブで、衣笠山公園へ。ここの展望台へ着くころには天候も回復してきました。

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衣笠城址をぬけ、横浜横須賀道路の上を通って大楠山へ。台風の影響か、樹が倒れて道をふさいでいたり、地面がいちじるしくぬかるんでいて、靴をドロドロにしたりした。

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ゴルフ場の脇をぬけ、最後は公称230段の階段を登って、大楠山の山頂へ到着。展望台があったので登ったけど、かなりオープンな造りで高所恐怖症にはツライ場所でした。風でグラグラ揺れるんだよ!

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展望台の頂上で震えながらも周囲を撮影。三浦半島が半島であることを、目視で確認。

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眺望を愛でた後は、たのしいランチ……のハズだったのだが、心休まらず。まず、上空にはトンビが遊弋しており、隙あらば餌をかっさらおうと狙っている。さらに、足もとには野良キャットが徘徊し、ニャーニャー鳴いて餌をねだる。天に強盗、地に物乞いというプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、そそくさと昼食完了。落ちついて食べたい場合は、展望台の下にある休憩所を利用しましょう。

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帰路は、JR田浦駅へ抜ける予定だったけど、けっこう距離がありそうだったので、途中からバスへ乗ることに。山を下りた所にある、阿部倉温泉でほっこりと温まり、バスでJR逗子駅へ。着いた時間がちょっと早かったので居酒屋が開いておらず、JR鎌倉駅へ移動して駅前の居酒屋で飲み食いして解散しました。

台風の爪痕を目の当たりにしながらのハイキング、堪能いたしました。

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おまけ。住宅街に謎のスペースシャトルが。地球脱出用?

『トルコのもう一つの顔』で、コミュニケーションの達人

二重思考者(ダブルシンカー)が、ここにも。

小島剛一著『トルコのもう一つの顔』を読了。言語学者である著者が、1970年代からトルコの言語について、地道なフィールドワークをおこなった際の体験ルポ。当時のトルコで言語の調査をおこなうというのは、大変な危険がともなう。といっても、東部のクルド人が住む地域は治安が悪いから……という話ではありません。いや、それもあるのだけれど、著者は日本人ながら、トルコの全県を巡って調査をおこなっており、トルコ語はもちろん、各地の方言や地方語もマスターしているため、トルコ人よりもトルコの言語にくわしいのです。

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問題なのは、1923年のトルコ共和国成立以後、トルコには「トルコ語を話すトルコ人(それと、公認された一部の民族、言語)」しかいないことになっていること。名目上はそれ以外の独立した民族、言語が存在するはずがない。実体としては多民族、多言語国家であるのに、無理矢理に(ほぼ)単一民族、単一言語国家であると主張しているので、客観的な学術調査とは齟齬が出てしまう。本書の序盤、著者は政府に目をつけられないよう、こっそりと調査を行い、トルコの多様な言語文化に魅せられていく。中盤以降は、政府公認のもと……という名目の監視つきで、窮屈な思いをしながら調査をおこなう。読み物としては、この監視つきの調査行が、えらくスリリング。監視人について現地人に、現地語で「こいつは信用するな」と警告してから、トルコ語で「この人は私の友人です」と紹介し、うかつな発言をさせないようにする場面も。

なにより感心するのは、腹芸をふくませつつも誠実さを堅守する、著者の当意即妙な対応。相手に応じて言うべきことと、言うべきでないことを明確に線引きして、政府高官とも革命シンパともコミュニケーションを取る。複数言語をマスターするのは無理でも、こういうタフで大人な対応は大いに見習うべきでしょう。

ちなみに、本書が刊行されたのは1991年なので、2009年の現在とは情勢が異なっています。現在はクルド語によるテレビ放送が始まり、アルメニアとの和解が模索されるなど、本書で描かれた情勢よりは、だいぶ緩和、改善されているようですよ。トゥルキエ!

鶴岡八幡宮のデジタル掛け軸を観た

極彩色の照明絵巻。

鎌倉、鶴岡八幡宮で14日から16日まで、デジタル掛け軸というイベントをやっていた。夜に、建物をライトアップするのだが、ふつうに照らしただけじゃおもしろくないとばかりに、アートな模様を投影するのだ。最終日の終了スレスレに、なんとか鑑賞できました。

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14日の開催初日は、太鼓の演奏なんかもあったらしいけど、最終日は人出もすくなく、ひそやかな感じ。じっくりとデジタル掛け軸を鑑賞しました。

建物に映像を投影するイベントというと、この動画がスゴイ。

『ナスレッディン・ホジャ物語』オンデマンド頓知じいさん

護 雅夫訳『ナスレッディン・ホジャ物語―トルコの知恵ばなし』を読んだ。

トルコでいちばん有名なキャラクターである、ナスレディン・ホジャの民話集。日本でいう、一休さんや吉四六さんに相当する、とんちの利いたおじいさんです。くわしくは、当サイトの特設ページをごらんください。

ホジャの本は、トルコ各地のみやげもの屋に各国語版がズラリとならんでおり、世界中のひとが読めるようになっている。有名どころはおさえているつもりですが、本書はマイナーな部類の物語もバッチリ網羅。ホジャの艶笑ばなしなんて、はじめてよんだよ。注釈が充実しており、トルコの文化をしるためにも役立ちます。

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初出は1965年ですが、オンデマンド(注文生産)方式で新品をゲット。割高になっても、ほしいときに新品が買えるのはとてもよいことです。できれば、受注から生産、納品までを、もっとスピーディーにしてほしいです。

おまけで、ホジャネタをひとつ、ご高覧。トルコ旅行にいったときに、おみやげにTシャツを買ったんですよ。カッパドキアの奇岩をバックに、ロバにのったターバン巻きのおじいさんが描いてあるヤツ。

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僕はてっきり、ホジャのTシャツを買ったつもりでホクホクだったのですが、裏をみて愕然。

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ア……アリババさんでしたか。

トゥルキエ!

『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』理想を現実でうめる努力

新井政美著『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』を読んだ。

俗にオスマントルコ帝国なんていいますが、当時帝国を運営していたひとびとの意識として、「トルコ人」というものはなく、トルコ語とイスラム教をよりどころとしつつも、さまざまな民族、宗教を包含した「オスマン人」という認識が強かった。オスマン帝国のエリートからみれば、トルコ人とはアナトリア(小アジア)に住む田舎者でしかない。多民族、多宗教国家であったオスマン帝国の領土が、西欧列強によって蚕食され、つぎつぎと独立していくなかで、残された地域がアナトリアであり、そこに住まう人々を「トルコ人」と定義して、ナショナリズムのもとに成立させたのが、現在のトルコ共和国。「トルコ人」という概念がうまれたのは、ほんの百年たらずのことなのです。

いぜんトルコ旅行へいったとき、現地のガイドさんが、なにかにつけて「トルコでは!」と、お国自慢をしていたのですけど、つまりコレがナショナリズムの成果ということなんでしょうね。

本書は、オスマン帝国末期のトルコ人思想家に焦点をあてて、崩壊する帝国のなかでいかにして近代的なトルコ国家を思想的に定義したかを描いています。近代トルコというと、トルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの活躍が有名すぎて、それ以外の方々の活動が、いまいち見えてこないのですが、本書をよむと、さまざまな思想家が議論をたたかわせ、現状とすりあわせることで、いまのトルコ共和国の方向性がさだめられたことがわかります。

単一民族でも、単一宗教(宗派)でもない土地を、「トルコ人」の国家として定義することは、いろいろ無理があり、そのほころびが現在もあちこちで噴出しています。西洋にみとめてもらおうと、近代化にとりくむオスマン帝国末期のすがたが、現在のEU加盟を悲願とするトルコ共和国と、かさなってみえました。自身の理想とする評価を周囲から獲得するのは、とても大変です。

木更津 中の島大橋をガクブルわたる

職場のある木更津の港には、おおきな橋がかかっています。

中の島大橋といい、スリムなわりにかなり高い場所をあるかなくてはならない。高所恐怖症の僕には恐怖スポットなんですけど、動画撮影しながら歩いてみた。

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じっさいはわたるのに8分ほどかかってますが、2分半ほどに編集してあります。

橋をわたったさきは中之島公園という公園になってますが、時間がないので写真を撮って、とっとと帰りました。また、この橋をわたるのか!

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鎌倉の海で、キャットと水中をみた

防水ムービーカム『Xacti/ザクティ DMX-CA9』を購入したので、地元鎌倉の海を撮影してみた。

和賀江島という、むかしの港跡があるちかくで、おとなしい猫がいたので、いっしょに撮影。編集してキャットと水中動画にしてみました。水中撮影の結果は、ごらんのとおり。

やっぱし、本格的に動画を編集しようとおもうと、ちゃんとしたソフトとパワーのあるマシンと、大容量の保存領域が必要ですね。とりあえず、メモリを増強しようなかな……。