現場レベルで魔改造した現地改修モデルという感じです。
以前、購入したKindle Paperwhite 3G。しばらく使ってなかったので、たまには起動してみようとしたら……。
ギャア~! 画面の左上が割れていて、電源をいれると画面下半分しか更新されなくなっておる。映りはするけど、実質的には利用不可。まぁ、Paperwhite 3Gは、ページ送りがもっさりしていて、容量がすぐ一杯になるし、費用はAmazon持ちで3G通信が使えるといいつつ、容量の大きなマンガはダウンロード対象外だったりとまさに、「かゆいところに手が届かない」モデルだった。そんなわけで、おもにスマホアプリやパソコンでKindleの電子書籍を閲覧するようになったわけですが。
とはいえ、ひとつぐらいKindle専用機があってもいいなと調べてみたら、なんと狙ったかのように『Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル』なるものが出るとのこと。見た目は従来のPaperwhiteとおなじですが、容量が4ギガから32ギガに大幅アップ。ページ送りも早くなり、長押しで数ページまとめて送ることも可能に。使いモノにならない3G通信はナシ。いままでの残念ポイントを、ことごとく潰してくれている。クーポン適用で4,000円引き、広告なしバージョンを購入。
注文したのが発売日数日前で、発売日当日に到着。マンガモデルというから、さぞ日本のマンガカルチャーをリスペクトした派手なパッケージかと思いきや、普通のPaperwhite用パッケージで、裏面に容量が32ギガなことを記したシールが上貼りされているだけ。メッチャ間に合わせ感がただよってます。市場に特化したスペシャルモデルというよりは、現場レベルで魔改造した現地改修モデルという感じです。
マンガモデルを使ってみた感じ、たしかにページ送りは早くなってる。購入済みのKindle電子書籍をすべてダウンロードしてもなお、容量に余裕があるのはすばらしい。電池の持ちはとうぜん良いわけで、軽くて読書に集中できる。とはいえ、基本はPaperwhite。画面切替時に残像がチラつく感じは残ってるし、ウリであるページ早送り、まとめ送りも意図せず長押しして発動してしまうこともしばしば。また、早送り機能は書籍データ側の対応が必要らしく、最近のものは対応しているけど、古めの書籍データは早送りできませんでした。バックグラウンドで書籍データをダウンロードしていると反応が悪くなるなど、基本性能の低さはいかんともしがたい。総合的にみて、劇的に使用感が改善しているわけではありません。
今回購入したマンガモデルの唯一最大のメリットは、手持ちのKindle電子書籍をまるごと全部ダウンロードして持ち運べること、これにつきる。普段は10インチAndroidタブレットのKindleアプリで閲覧しているのですが、現状ではSDカードにデータを待避できないため、必要な電子書籍のみダウンロードする運用にしてる。再ダウンロードできるとはいえ、購入した本のデータが手元の端末にすべて置けないのはストレスだった。快適に閲覧するならAndoridタブレットだけど、買った本をいつでも好きな時に読める、持ち運べる全部入り書庫として、マンガモデルは容量、バッテリーの持ちともに優秀です。