「感想」カテゴリーアーカイブ

PSN『感謝とお詫びのパッケージ』動画をギリギリ鑑賞

なんか負担になってない?

プレイステーションネットワークの長期閉鎖に対する代償として、『感謝とお詫びのパッケージ』と称する無料動画が公開されておりました。公開期間は7月8日~11日の3日間。この間にレンタルすれば、「アイアンマン」、「時をかける少女(2010年実写版)」、「鉄コン筋クリート」の3本がタダで観られる。たった3日かよ! と総ツッコミが入ったのか、7月25日~31日に「アイアンマン」以外の2本が再度公開されたりもしました。

僕は最初の3日間でレンタル手続きをしておいた。期間は1ヶ月で、その間に観れば良いとのこと。すごく観たい映画でもないので放置していたら、期限の8月8日が近づいてきた。そんな流れで本日、「アイアンマン」と「時をかける少女」を観た。「鉄コン筋クリート」は以前に観てるのでパス。無料で視聴できる動画に、なんでこんなに追い立てられているのだろう? 以下、寸評。

■アイアンマン

米国大手武器製造メーカーの社長が改心して、自作のパワードスーツで自社の兵器を破壊しまくる。なんというマッチポンプ! でも、パワードスーツ以上にオーバーテクノロジーなのは、スーツさえ着ていればどんな衝撃にも耐えられる社長、アンタだよ! 自省しつつも俺様最強な、マッチョイズム満点の作品。明らかに主人公=アメリカのメタファーなんだけど、悪は一部の不穏分子ということにしているあたりに、リアルな軍需産業への配慮というか遠慮がうかがえる。

■時をかける少女(2010年実写版)

アニメ版の中の人が主演している実写映画。1983年版の続編的な位置づけで、リメイク的なアニメ版とは似て非なるアプローチ。1974年にタイムリープしたヒロインが、貧乏映画青年と共に、旧作のヒロインである母親の願いを叶えるために奔走しつつ、自主製作映画を撮っちゃったり。とりあえず、SFマニアの青年が、リアルなタイムトラベラー少女を放逐しようとするのは、ありえん展開だろう。空から降ってきた、美少女未来人だぞ!

意外にイケる『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観た

こんなこともあろうかとは、なかろうとも!

実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』をDVDで鑑賞。ご存知、『宇宙戦艦ヤマト』の実写映画。アニメ、コミックスファンは日々、迂闊な実写映像化の危機と戦っているわけですが、本作もかなり危険なアロマを放っていた。おっかなびっくり観たのですけど、うれしい誤算。まっとうにヤマトしてました。

遊星爆弾による放射能汚染により、滅亡の危機に瀕した地球を救うため、最後の宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ旅立つ。元が突っ込みどころ満載な作品なので、お約束を守りつつも現代風にアレンジしているのが好印象。なにより、ハリウッド映画を見慣れている視点からでも、特撮シーンにチープさや違和感がないのは凄い。波動砲やワープを便利に使いすぎてるきらいはあるものの、ヤマトという作品の要素を取捨選択し、破綻無くまとめていると思う。パイロットに転向した森雪のツンデレっぷりもグッド。まあ、キャッチコピーの「必ず、生きて還る。」はアレですけど……ゴニョゴニョ。

リアルに放射能除去装置が求められている現代に、図らずもマッチしちゃった作品。これだけの技術と予算がかけられるなら、次はオリジナルの企画で勝負してもいいんじゃないかな。

人狼を探せ『赤ずきん』を観た

赤ずきん「ちゃん」ではなく、赤ずきん「さん」とお呼びするべき!

映画、『赤ずきん』を劇場で鑑賞。同名の民話を下敷きに、大人がたのしめるダークファンタジーに仕上げてる。脅威となるのは、狼ではなく人狼。村人の中に人狼が潜んでいるらしく、その犯人捜しが主題。赤ずきんは色っぽいお姉さんで、イケメンに囲まれたプチハーレム状態。でも、人狼騒ぎの中心人物となってしまい、さあ大変。そして、村人の中に潜んでいる人狼の正体は?

要所要所に民話でおなじみの展開をはさみつつも、基本はオリジナル。女性向けの作品なのでしょうけど、色っぽい赤ずきんさんと、人狼の脅威と戦う人々のアクションで男性視点でも楽しめました。

『月輪に斬り咲く』を購入

買ったのサ。

丸山朝ヲさんの新作『月輪(がちりん)に斬り咲く』1巻を購入。異形を狩る少女、犬上サクヤの活躍を描く。すご~く前に、パイロット版の同人誌を読んだことがありますが、ついに商業出版デビューですな。今後、ますますの活躍に期待しております。まずは下で試し読みしてみてください。

『ブッダ』再読

手塚治虫版ですよ!

漫画『ブッダ』を読む。同作品を原作とした映画『手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく-』がもうすぐ公開されるので、その予習。本作は8年前に読んでおり、iPadの電子書籍で再読しました。シャカ族の王子、ゴータマ・シッダールタが、仏教の開祖、ブッダにクラスチェンジして果てるまでを描く。

子供の頃、法事でお寺に出かけた時に、そこに本書が置いてあって、プロの坊さんでも読むんだなと思ったことがある。本作は史実と、伝説と、作者のフィクションがごちゃまぜになっているので、場面によって超能力者だったり悩める人間だったり、ギャグキャラだったりする。前回の感想でも書いたけど、美少女キャラがいつまでも若いままなのにはビックリ。コリャ、時空を超越しておりますな。

映画版は、序盤に登場するキャラをブッダと絡めて展開する模様。原作とは異なりますが、エンターテイメントとしては正しいアレンジだと思う。

もっさりと目が離せない潜水艦『スティールダイバー』

先を読め! 操作をミスるな!

ニンテンドー3DS『スティールダイバー』のノーマルモードをクリア。エンディングを見ました。メインの潜水艦モードは、タッチペン操作で潜水艦を操作して敵陣深く潜り込む。潜水艦は非常にもっさりしており、潜水、上昇、前進、後進は早めに操作しないと、慣性で余計に動いてしまう。わずかでもタイミングが遅れると、壁に激突したり、敵に激突したり、機雷や魚雷に激突する。ダメージを受けると浸水する場合があり、浸水箇所をタッチして止めない限り操作不能。狭い場所で敵に囲まれた場所で操作ミスをすると、ダメージ→操作不能→復旧前にダメージといったコンボを連続で喰らう場合も。魚雷による攻撃は、通常では誘導が一切なく、軸線がすこしでもブレると、眼前にいる敵に当たらないこともしばしば。敵の魚雷はしっかりホーミングしてくるのに、こちらは無誘導。彼我の技術格差にしょんぼりだ! テンポはスローモーながら、一瞬も気が抜けないシビアさのため、移動中のプレイには適していません。

もとはDS用に開発されたゲームだそうですが、3DSとの相性は良い。動き自体はゆっくりなので、視点が大きく動くこともなく裸眼立体視が崩れることは少ない。リッジレーサーやパイロットウイングスよりは、立体で見やすいです。独特の操作感は、慣れるまでに時間がかかる。画面タッチが基本なので、タッチペン操作をミスすると、操作はわかっているのに激突といった事態も発生する。上下左右の操作は十字ボタン、昇降舵の操作はアナログスティックでもできるようにして欲しかった。

ノーマルモードはクリアしましたが、より難しいエキスパートモードはまだはじめたばかり。どこまでやるかわからないけど、まだまだ鋼鉄の潜行者として大海を征くのです。

地味に深く潜行中『スティールダイバー』

ものすごく、プレイする人を選ぶね。

ニンテンドー3DS『スティールダイバー』をプレイ中。もっさりした動きの潜水艦にも、だいぶ慣れてきた。最新のゲームですが、造りは古典的。最新のゲームで、クリア後にボーナスステージがあるものに出くわすとは。立体表示やタッチペン操作を抜きにすれば、スーパーファミコンあたりでも再現できそうな感じ。レトロゲーム臭がハンパありません。古くて新しい、なんとも不思議なゲームです。

『漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」』に不撓不屈の情熱を見た

本音と建前は万国共通なのかな。

小島 剛一著『漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」』を読む。前著が面白かったので、その続編とあらば読まないわけには行かない。単一民族、単一言語である建前のトルコで、少数民族の言語を研究するという政治的に危険な立場の著者が、いったんは国外追放となりながら、再度トルコの地を訪れ、調査研究、発表を続ける。前著と比較すると、文章が攻撃的になってるけど、これは前著の方があててマイルドな表現に抑えていたことがわかる。

どこの国にも、良い人もいれば悪い人もいる。そのあたりまえのことを、あたりまえに受け容れ、情熱と覚悟を持って、不偏不党を貫きながら研究を続ける姿勢には感服します。自分のような半可通には到底およびもつかない世界を垣間見られて、非常に勉強になりました。

物語は続く『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

ゴジラも大暴れ!

映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』をWOWOW録画で鑑賞。前作『ALWAYS 三丁目の夕日』のその後を描く。解決したはずの問題が、実はちっとも解決していなかったことが判明し、さまざまに奮闘。なにげに美女、美少女わんさか人情話で、ここらへんは原作のテイストをうまくアレンジして再現してるなと思った。さらなる続編も予定されているようだけど、次はどんな話になるのだろうか。