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『世界の軍艦コレクション』を購入

値段もクオリティも、それなりだな。

模型入りの書籍『世界の軍艦コレクション 1 戦艦大和』を購入。この手の本の常として、創刊号は安い値段で提供されますが、それでも990円とそれなりのお値段。いきなり戦艦大和と大本命ではありますが、素人目にもディテールが甘く、昨今の完成品モデルとしてはイマイチ。

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今後のラインナップは、空母赤城、戦艦長門、戦艦武蔵、戦艦金剛……って、世界の軍艦ではなく日本の軍艦コレクションでは? 構造が複雑で、造るのは大変なんだろうけど、この値段とクオリティでは、ちょっと厳しいですな。

反米が観ていて辛い『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

無限と言うには、けっこう手狭な大宇宙。

アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』を観る。一度は完結したヤマトの復活篇ということで、新クルーとともに艦長古代進がヤマトに乗り、地球の危機に立ちむかう。新作だけに、作画は美麗だし音楽も壮大なのだが、そこで展開される物語が観ていて辛い。新たな敵、SUSがどっからどう見ても某超大国。言いがかりに等しい理由で地球の宇宙船を攻撃してくるほうも酷いが、何の情報もなく交渉もなく防戦一方の地球も危機管理がおろそかすぎる。軍人が、勝手に政治的判断をして戦うのも、当然というスタンス。

初代のヤマトについては1974年からの作品なので、展開が強引だったり、ご都合主義すぎる点は仕方ないと思う。ただ、2009年の新作アニメで旧態依然の展開を見せつけられるのは辛かったです。そりゃ、宇宙戦争そのものが嘘っぱっちではありますが、そこに現代を投影した、嘘なりのリアリティを感じさせる努力が必要なのではないでしょうか。

2010年公開の実写版ヤマトの方が、旧作の要素を用いつつも現代に通用するエンターテイメントを狙っていたと思います。

意外にイケる『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観た

こんなこともあろうかとは、なかろうとも!

実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』をDVDで鑑賞。ご存知、『宇宙戦艦ヤマト』の実写映画。アニメ、コミックスファンは日々、迂闊な実写映像化の危機と戦っているわけですが、本作もかなり危険なアロマを放っていた。おっかなびっくり観たのですけど、うれしい誤算。まっとうにヤマトしてました。

遊星爆弾による放射能汚染により、滅亡の危機に瀕した地球を救うため、最後の宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ旅立つ。元が突っ込みどころ満載な作品なので、お約束を守りつつも現代風にアレンジしているのが好印象。なにより、ハリウッド映画を見慣れている視点からでも、特撮シーンにチープさや違和感がないのは凄い。波動砲やワープを便利に使いすぎてるきらいはあるものの、ヤマトという作品の要素を取捨選択し、破綻無くまとめていると思う。パイロットに転向した森雪のツンデレっぷりもグッド。まあ、キャッチコピーの「必ず、生きて還る。」はアレですけど……ゴニョゴニョ。

リアルに放射能除去装置が求められている現代に、図らずもマッチしちゃった作品。これだけの技術と予算がかけられるなら、次はオリジナルの企画で勝負してもいいんじゃないかな。