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『アナザーコード:R 記憶の扉』で記憶流出インシデント

アナザーコード:R 記憶の扉』の1週目をクリア。

主人公の少女、アシュレイが、疎遠になりがちだった父親に呼びつけられたキャンプ場で、母親の記憶と対面しながらクラッキング(不正アクセス)しまくる話。母親がのこしたひみつマシン(DAS)で、アシュレイがいきなりキャンプ場のシステムへ不正アクセスをしはじめたときは、「またこれかよ!」と、前回前々回のリアリティを吹き飛ばすゲーム的超展開の再来かと思ったけど、不正行為はやむをえずしているという描写もあるし、全体としては落ち着いた感じの、「すこし不思議」な物語に終始していたのは好感がもてます。主人公がおもむろに独白をはじめたり、フィールド画面が、ポリゴンなのに舞台劇の書き割りふうな表示になったり、長距離移動時に樹や建物がにょきにょき生える非現実的な演出をするあたり、あえてリアリティから一定の距離をおいたのは正解だと思う。ここらへんの、「これはフィクションですヨ」という記号がうまく機能しているので、子供が大人を出しぬいて活躍する物語に、ギリギリの説得力をあたえることに成功している。十数時間でおわるボリューム、表情豊かなキャラクター、主張しすぎず印象にのこるサウンド、整合性のとれた物語とバランス良くまとまったゲームです。実験的な要素がつよいDS版よりも、まっとうなアドベンチャーゲームになっていると思う。

ただ、破綻なくまとまっているぶん、主人公と行動をともにする少年、マシューが物語終盤で退場してしまうといった、本来なら物語の両輪となるべき要素が欠落してしまうシナリオ面が、どうしても気になります。アシュレイの過去とマシューの過去が結びつくかたちで解き明かされ、2人の活躍によってハッピーエンドにつながるという流れが王道だと思うのだけれど、実際にできるのはアシュレイと父親の活躍でアシュレイたちの問題が解決するだけ。破綻はしてないけど、破綻させないために切り捨てた要素が、もったいない気がしました。

『アナザーコード:R 記憶の扉』で被翻弄少女

Nintendo Wii『アナザーコード:R 記憶の扉』をプレイ開始。

孤島を舞台としたDSのアドベンチャーゲーム『アナザーコード 2つの記憶』の続編。こんかいはキャンプ場が舞台のようです。主人公のアシュレイ嬢が、またもや両親が開発した不思議メカに翻弄される。前作は、あまりにも謎解きがトリッキーな方向に特化しすぎてて、現代の地球が舞台とは思えぬファンタジー展開にちょっと引きぎみでしたが、今作はとくに違和感はありません。移動や調査時の画面切り替えがスムーズで、センスの良さを感じます。まだ序盤ですが、これからどう展開するのかたのしみ。『ウィッシュルーム 天使の記憶』もアレだったけど……アドベンチャーゲームは応援したいので、今度こそ、たのむぜ。

リサイクルマシンにあき缶を投入すると、ごほうびにコインがもらえるのだけど、そのたんびにアシュレイ嬢がガッツポーズをするのが、いろんな意味でたまりません。