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IoTは確率しだい『Amazon Echo Dot』で快適家電操作

想定どおり動けばな!

昨年、AIスピーカの『Amazon Echo Dot』を購入。音声入力で指示し、音楽をかけたり、ニュースやラジオを聴ける。個人的によく使うのは、アラームをかけるのと、現在時刻をたずねる機能。布団で寝ながら、目を閉じてていても声で指示できるのは便利です。とはいえ、単体ではそれまでの製品ではある。Echo Dotでできることを増やすため、『Magic Hue WiFi LED電球』と『LinkJapan eRemote mini』を購入。

Magic Hueは一見すると普通のLED電球ですが、無線LAN経由でインターネットに接続し、専用アプリで外部から操作可能。Amazon Echoにも対応と書いてあったけど、購入時点では海外版のEchoにしか対応しておらず、ダマされたと思ったら、速攻で日本版に対応したという、いわくつきのシロモノ。とりあえず、夕方に点灯し、深夜に消灯するよう設定したので単体で問題なく動いてる。ただ、ネット接続が不安定で、専用アプリからみると頻繁にオフラインになる。毎日、無線LAN接続をリセットすることでどうにか安定させてますが、いまいち信用ならない。

Amazon Echoのアレクサアプリから、スキルのMagic Home有効化し、スマートホームデバイスとして登録することでEcho Dotからも操作可能に。ただ、Magic Hueはインターネットにつながっているけど、アレクサとMagic Hue用のサーバとの接続が不調で動かないこともあり、確実に操作したいならアプリから直接やったほうがマシ。Echo Dotから想定通りに操作できるかは確率しだいですね。

『LinkJapan eRemote mini』のほうは、ネット接続可能なマルチリモコン。既存のリモコン信号を学習して、テレビやエアコン、照明などを外部から操作できる。Magic Hueでは失敗したので、日本版のAmazon Echoに対応していることを確認してから購入しました。専用アプリから設定し、必要なリモコンを学習。照明、テレビ、エアコンをスマホ経由で操作できるように。ただ、ネット接続が不安定で、専用アプリからみると頻繁にオフラインになる。毎日、無線LAN接続をリセットすることでどうにか安定させてますが、いまいち信用ならない。

Amazon Echoのアレクサアプリから、スキルのLinkJapan有効化し、スマートホームデバイスとして登録することでEcho Dotからも操作可能に。たしかにEchoとeRemote miniは連携できるのですが、操作可能なのは電源のON/OFFのみ。テレビのチャンネルを変えたり、エアコンの温度を変えたりはできません。さらにいえば、ON/OFFというのは照明のことで、照明用の設定としてテレビやエアコンのON/OFF信号を学習させる必要がある。やってみると、たしかにON/OFFできるだけで用は足りるのですが、細かい操作は実機のコントローラか専用スマホアプリでおこなう必要がある。ただ、eRemote miniはインターネットにつながっているけど、アレクサとeRemote mini用のサーバとの接続が不調で動かないこともあり、確実に操作したいならアプリから直接やったほうがマシ。Echo Dotから想定通りに操作できるかは確率しだいですね。

アレクサアプリに定形アクションとして複数の操作を登録できるのですが、なかなか想定したとおりに動かず苦戦。いちおう、成功すれば想定通りに動く設定はしてみましたが、ことほど左様に、ちゃんと動くかは確率の問題なので、ダメならおとなしく手動操作をするのが吉。失敗する要因が内部にも外部にも山ほどあるので、完璧な動作を期待するなら、そもそも現時点でAmazon Echoなぞ使うべきではないでしょう。想定どおり動けば、ひと声かけるだけで照明とエアコンがまとめてON/OFFされるのは痛快ですよ。想定どおり動けばな!

現状、ネット接続前提でない家電をムリヤリに接続させているので、対応前提の機器が出そろうまで、気軽に使うのはむずかしそう。ものぐさな機能を使いこなすには、勤勉さが必要不可欠です。

『Amazon Echo Dot』で、おっさんとアレクサさんが軽妙トーク

音声認識機能が使いかたしだいでは意外に便利。

音声入力というと、以前乗ってたクルマのナビについていて、ためしに使ってみたら、聞いたこともない僻地に案内されそうになったので、それ以来、信用していません。最近のデバイスでも、スマホアプリのカーナビタイムの音声入力を使おうとしたら、自身が発した「この信号を右です」という言葉を検知して、そんな場所はないと大ボケをかましやがった。カーナビとしては信用してるけど、音声入力はてんで信用ならないというのが古今の心証です。

そんな音声入力不信の僕が、Amazon謹製のスマートスピーカ『Amazon Echo Dot』を購入してみた。GoogleやLINEなど各社から出てますが、Amazon Echoが頭ひとつ抜けて評判がいい感じ。3種類あるうち、もっとも安い『Amazon Echo Dot』にするあたり、期待値の低さがうかがえる。音声入力で音楽をかけたり、予定を実行させたり、家電の電源をON/OFFできるらしいが、はてさて。

パッケージから出して電源を入れ、スマホアプリ「Amazon Alexa」から接続して無線LANを登録すれば、拍子抜けするぐらいかんたんにセットアップ完了。「アレクサ、○○○で✕✕✕して」という感じで命令する。「アレクサ」が待受のトリガーになっているので、ワンテンポおいてからお願いを発話するほうがいい感じ。「クラシックをかけて」とか「アニメをかけて」といえばAmazon Prime Musicのプレイリストから適当なものをかけてくれます。「午前○時に起こして」と指示すればアラームをセットしてくれる。午前か午後かを聞いてくるので、先に指定しておりたほうがラク。単純な指示なら問題なく動いてくれる。

アレクサさんにできることをお願いしているぶんにはいいのですが、こちらのやらせたいことを理解させようとすると、意外に面倒。「アレクサ、ようこそジャパリパークをかけて」と指示すると、希望通りAmazon Musicでダウンロード購入した「ようこそジャパリパーク」をかけてくれました。でも「アレクサ、ブレードランナー2049をかけて」と指示しても、見つかりませんでしたと抜かしやがる。ダウンロード版の「Blade Runner 2049 (Original Motion Picture Soundtrack)」を購入済みで、スマホアプリから指定すればちゃんとかけてくれるのだが、音声コマンドでは「ブレードランナー2049」というワードが「Blade Runner 2049」と紐付いてないようです。PCサイトで検索すれば、ちゃんと両者が紐付いているのだが。

手持ちの曲をアレコレ音声で指定してみると、日本語名の楽曲は認識するけど英語名の楽曲は理解しづらいみたい。アレクサさんはアメリカ出身なのに、英語に弱いのかよ! アバウトな指示でも的確に反応してくれることもあれば、書いてあるとおりに指示しているのに動いてくれないこともある。わからなくても、○○と指示したらスマホアプリで指定した○○を実行する、みたいに学習させられたらいいのに。明確に指定してるつもりなのに、理解してもらえないとイライラします。

ニュースの読み上げ機能は、発音やイントネーションがおかしな部分が散見され、人間のアナウンサーには遠くおよばない。さらに最初から入ってるNHKラジオニュースは更新がおそく、朝6時すぎに午前0時のニュースを読み上げやがる。これなら普通に、テレビでNHKのニュースをつけたほうがマシでしょう。スキルという項目で機能を追加できますが、「JR東日本」を追加すると運行情報を教えてくれるけど、質問しないとダメで「○○線が人身事故で運休しています」みたいにアクティブに教えてくれるわけではない。

いろいろできるけど、やってほしいことを追求するより、やれることにこちらが合わせないとダメ。カーナビの音声入力よりはよっぽどマシですが、まだまだ発展途上という感じ。なにげに便利なのは、「アレクサ、いま何時?」とたずねる時計機能。寝てる時にメガネをかけず、布団の中で発話すれば時刻がわかるのは新鮮な体験でした。ただこれって、Androidスマホで「OK Google、いま何時?」でも、iPhoneで「Hey Siri、いま何時?」でも同じことができたのか。『Amazon Echo Dot』が便利というより、音声認識機能が使いかたしだいでは意外に便利であることがわかった、という体験でありました。