2013年のトルコ・イスタンブール旅行記:3日目は自由に観光

だいぶわかって来た!

トルコ、イスタンブール観光の3日目。本日からガイドなしの自由行動。トルコ語は自信ないけど、大抵は英語が併記されているので、英語ができれば何とかなる。まぁ、トルコ語よりはマシ程度の英語力ではありますが。

ホテルを出てトラムに乗り、旧市街のベヤズィット駅で降りる。ベヤズィットモスクを横目に北上すると、左手にイスタンブール大学。この大学の敷地内には、ベヤズィット塔がある。火の見櫓的な塔らしいけど、一般公開はされておらず。ちょっと登ってみたかったな。

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スレイマニエモスク近くのみやげ物店で買った、ナスレディン・ホジャのフィギュア。ホジャとは、トルコにおける、一休さんや吉四六さんといった、とんちキャラ。前回の旅行では、ホジャに関する本を買いまくったものです。トルコみやげは、だいたいどの店でも同じ商品がならんでいるのだけど、たまに他店では見かけないものもある。そういう時は、即ゲットなのです。

そして、スレイマニエモスクに到着。かのスレイマン大帝が、ミーマール・シナンという建築家に命じて造らせたモスク。アヤソフィア以上の巨大なドームを造ることを求められたけど、堅実なシナンはイスタンブールの地盤で無理なく成立するスケールで造ったのが、スレイマニエモスク。

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豪華だけど華美ではない、どこか慎ましやかな荘重さがあるモスクでした。

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モスクの外の一隅にある、シナンの墓。著名人にしては、質素な造りが飾らない人柄を感じさせる。日本人好みの人物ですな。

本日の目的地のひとつであるスレイマニエモスクに到達。お次はもうひとつの目的地、ヴァレンス水道橋。ローマ時代に造られた水道橋の一部が、いまも800メートルほど残されている。バス旅行でも、イスタンブールに来ればかならず目にする定番スポットですが、歩いて来ることはなかなかない。この水道橋を、端から端まで歩いてみた。

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無事、目的は達成できたのですが、この水道橋の下で予想外のイベントが発生。地元のおっさんが英語で話しかけてきたのだ。地震はどうだという世間話から、私はフォーチュンテラー(占い師)だという話になり、コーヒー占いをしてくれるという。トルコのコーヒーは、挽いた豆を漉さずに淹れて、上澄みだけを飲む。残ったドロドロのコーヒーカスの形で、占いをするのだと聞いたことがある。

ちょっと……いや、かなりうさん臭い感じはしたけど、そうそう体験できることでもないので話に乗ってみる。トルココーヒーをふるまわれながら左手を取り、年齢はいくつだ、両親は健在かなどの質問をする。最後に呪文を唱えながら紙にタバコの灰を撒いて、左手でこすれという。バッチイので、ちょっと嫌だったけど灰をこすりつけると……。

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「You are Good」の文字が浮かび上がる。2013年は大変良い年で、3年以内に結婚もできると大変めでたいお告げをいただきました。しかし、吉兆著しい2013年に早くも暗雲が立ちこめる。占いの見料が100リラだというのだ。約5000円ほど。「To much expensive !(そりゃ高すぎだよ!)」と文句を言うと、なら50リラにすると言う。20リラがコーヒー代で、30リラが見料だという。コーヒーが20リラってのも高すぎるんだけど、これ以上はまけるつもりはないらしい。漠然と、30リラぐらいなら出してもいいかなと思ってたのだけど、50リラか……。

とりあえず20リラ出して、リラはこれしかないと言うと、なら日本円でも良いというので、プラス1000円を渡して納得してもらう。要は、相手に都合の良い占いをして、見料をふんだくるというシステムらしい。写真の紙は、この直後に燃やされてしまったので、この1枚を撮るためだけに、20リラ+1000円をふんだくられたと言っても過言ではありません。

幸いだったのは、相手が日本人慣れしてなかったこと。1000円がどのくらいの価値かもわからなかったみたいで、もしこれが日本語ペラペラのトルコ人なら、5千円や、1万円を要求されたかもしれません。睡眠薬強盗とか、もっと悪質な相手もいるらしいので、このていどの授業料で済んだのはラッキーだったかも。他人にはオススメできませんが、面白い体験でした。

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水道橋のさらに先にある、ファティフ・スルタン・メフメトモスク。かのメフメト2世の墓があるというモスクで、ここもメイド・バイ、シナンな建築物。じっくり観たいところですが、さきほどの占い騒動で動揺していたため、あまり落ち着いて観ることができませんでした。

モスクから何かして地下鉄に乗り、さらにトラムを乗り継いで、ガラタ橋のたもとにあるエミノニュへ。ここからフェリーに乗って、アジア側へ移動。イスタンブールはボスフォラス海峡をはさんでヨーロッパとアジアにまたがる。いままで観光してたのはヨーロッパ側なので、アジアへのショートトリップなのです。

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そしてやってきた、アジア側のウスキュダル。かの昭和歌謡「ウスクダル」で唄われた地ですな。

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船着き場の先には、ミフリマモスクが。ここもシナンの手になるモスク。期せずして、シナン巡りになってるな。残念ながら、工事中のためモスク内部には入れませんでした。

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小腹を満たしてから、少々南下。

小さなモスクの南に、小さな島が見えてくる。

童話に出てきそうなミニマムさですが、歴史ある小島。島へ渡る船が出ているのですが、渡し賃が20リラだった。2012年のガイドブックには5リラとあるから、値上げしたんでしょうね。さっきの占いで払った20リラが思いだされ、なんか渡る気が失せて引き返しました。

さらに南にあるハイダルパシャ駅へ行きたいのだが、バスの路線がわからず、タクシーは高そうなので嫌。ということで、いったんフェリーでヨーロッパ側へ戻った。そのほうが明らかに安いので。

アジアとヨーロッパを股にかける男が、ボスフォラス海峡を征く!

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ハイダルパシャ駅って、もっと巨大なステーションだと想像してたけど、意外にこぢんまりした造りの駅でした。

さらに南下してカドゥキョイへ。アジア側の商業地区といった感じで、人出が多い。旧市街ほど観光地化されておらず、新市街ほど洗練されてもいない。どちらかというと地元向けの店が多く、雰囲気は悪くない。

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途中で見かけたオモチャ屋で、トルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクのジグソーパズルを購入。コレも、ここでしか見かけなかったレアな品。自国民用で、観光客が買うモンじゃないんだろうね。

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ちなみに、このオモチャ屋にはプラモデルも並んでたんだけど、タミヤ製のアメリカ戦車はあったけど、日本の零戦とかはなかった。親日国とはいえ、プラモは欧米よりみたい。

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カドゥキョイには、ちいさな環状トラムが走ってる。ただ、本数は少ないみたいで、もう廃線になっちゃったのかと思ったぐらい。帰ろうかという時にやっと目撃することができました。

ガイドブックには載ってない、カドゥキョイ発エミノニュ行きのフェリーでヨーロッパへ帰還。ガイドブックが間違ってるのか、状況が変わったのか。ともかく、最後は自分の目と耳で見極める必要があります。

旧市街に戻ると、途端に日本語で話しかけられる率がハネ上がる。単にコミュニケーションを図りたいだけなのか、それとも詐欺なのか。用心しながらも会話を交わしました。

まだ、明るかったので、遅めに開館している博物館を見学しようとおもったけど、工事してたり見つからなかったりと無駄足に。そのままホテルへ戻る。

食事しに出かけても良かったんだけど、疲れたのと、けっこう間食してたのでお腹が減ってなかったから、エフェスの黒を飲んで、そのまま寝ました。