2巻までの段階で水準以上の作品と判断
マンガ〈日本沈没〉の1、2巻を読んだ。
同名の小説および、今年公開される映画のコミカライズだけど、単品として十分に面白い。〈ゼブラーマン〉の時も思ったけど、スピリッツで連載しているコミカライズ作品は、オリジナルよりクオリティが高いと思う。たぶんコレも、映画版より面白いのではないか? 未知の自然現象によって、日本が徐々に崩壊していく様を、密度の濃いアクションで表現している。キャラクター造形が秀逸で、クセの強いキャラ達に最適の役割を持たせて物語が構築されているのには唸らされる。主要キャラの造形の秀逸さにくらべ、"その他大勢"の駄目な日本人達の描写がいささかステロタイプな気はしますが、メリハリをつける意味ではアリかと思われ。甘えんぼお姉さんなヒロイン(でも有能なレスキュー隊員)も良い感じ。
最近は、未完結の作品の感想を書くのは避けているのだけれど、私的にコレは2巻までの段階で水準以上の作品と判断しております。