超絶ブラックな『にほんの田舎ぐらし』を体験した

『どこかの奴隷ぐらし』 じゃないか!

Nitendo Switch版『にほんの田舎ぐらし』 をプレイ。日本風の寒村を舞台に、のんびりスローライフを楽しめそうな、楽しめないようなゲーム。もとは2023年にリリースされた、iPhone専用アプリゲームで、2026年3月にSteam/Switch版がリリースされたというながれ。
都会から移住してきた主人公が、電気もガスも水道もない古民家で自活をはじめるところからスタート。雑草をむしり、家を補修し、水くみをして火をおこしてと、文化的生活とはほど遠いタスクをこなしていく。それは良い……それは良いのだが、このゲームの問題は近隣住民が、地域の問題を主人公に丸投げしてくるところ。


近所の神社の神主は、荒れた神社の復旧を主人公に丸投げ。地主や村長は荒れた村の補修を主人公に丸投げ。仕事を丸投げするのはもちろん、かかる経費も主人公持ち。このゲームの世界が日本国の領土なのかは不明ですが、公共施設の整備を民間人ボランティアに丸投げしていいのか? あれだけ面倒くさいタスクを手伝いもせず押しつけておいて、復興後は感謝の言葉だけですませるのか? と、終始キレながらプレイしてた。

主人公の自腹奉仕で、村は復興していくのですが、主人公の家は永遠に非電化のままだし、コメも味噌も醤油も自作するしかない。イオンもコンビニもないのはもちろん、ちょっと醤油切らしたんで……と、ご近所に融通をたのむことは、有償でも好感度100%でもできません。排他的でも身内には親切、などという人情は皆無。用意された導線以外の自由度がまったくなく、その導線がかなり理不尽なので、攻略サイトで正解を調べ、年間にこなす作業を事前に計画、実行していくという、精緻なタスク管理が要求される。へたな異世界モノよりもファンタジーな日本風の異世界、とでも解釈しないと納得できない……いや、納得したくない理不尽さ。こんなの、『にほんの田舎ぐらし』 と称する、『どこかの奴隷ぐらし』 じゃないか!

いちおう、超絶面倒くさい地域ネコや陶芸のイベントもクリアし、デイリーとコレクション要素をのぞく現時点でプレイ可能なコンテンツは完了させました。ただ、今後もアップデートされそうなので、また新要素が解放されたらキレながらプレイすることになりそう。まぁ、そういう理不尽なゲームだとわかってて、あえて遊んでいるんですけどね。

なんだろう……この、嘘はないけど実情が巧妙に隠蔽されているPVは。


このゲームでいちばんムカつくのは、理不尽な要求をしてくる住民たちではなく、理不尽な要求に応えるしか選択肢がない、奴隷根性全開の主人公自身。テメェが対応するから、連中がつけあがるんだぞ! 夢オチでいいから、住民たちに復讐できるダークなイベントを追加してくれないかな。

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