種を明かせば、実に簡単なこと。
あの装置で異なる人生を体験している間、そこが仮想世界であることと、ボタンの効果についてだけは、絶対に思いつかないよう、精神活動を調節されていたのだ。世界そのものが、正解がわからないように造られている。必死でボタンの正体を考えていた、あの男には気の毒なことだけど。