『Google ストリートビュー』 で削除申請をしてみた

 巣鳥飛遊

 僕は基本的に、Googleストリートビューには賛成です。
Googleマップと連動して、主要な道路の車窓風景を連続パノラマ写真で公開するサービス。地図や航空写真の延長として、見知らぬ土地の町並みが見られるのは面白い。曲がったことのない角の先をバーチャル体験できるのは、斬新な経験です。

 ストリートビューについては、プライバシーが問題視されていますが、じゃぁこれをどうやって悪用するのかという実際面よりも、勝手に撮影された写真をネットで公開されてキモチワルイという心理面が大きいと思う。
ここらへん、とりあえずは公開して文句があれば削除というネットの不文律を、街頭写真という非ネットワーク上の世界と結びつけたことが、たとえ現行法上で問題がなくとも「いや、勝手にそんなことされても……」という戸惑いにつながっているのではないかと。
 地域社会とのコンセンサスを得ることは、企業として今後の課題でしょうけど、とりあえず現状で問題があればユーザー側からも働きかけて、よりよいサービスにしていくほうが建設的でしょう。

 ということで、ストリートビューで公開されている自宅付近をチェックしてみました。
自宅は路地の奥にあるのでストリートビューの対象外。借りてる駐車場にとめてある自家用車は写ってましたが、距離があるのでナンバープレートは判別不可。よって、自分的には問題なし。上下車線ですれ違える広さの道なら、そうそうナンバープレートが写ることはないようです。

 でも、狭い路地にはいると状況は一変。身長2mの大男が歩いている感じの視点なので、塀のむこうの様子がモロに見えてしまう。道路に面して止めた車のナンバープレートも、かなり判別できてしまいます。全部がハッキリ見えるほどではないにしろ、大きい数字がなんとなく読める写真はけっこうある。
あるていど狭い道は撮影しないか、カメラの視点をさげるか、写真の解像度を落とすか……などの処置は必要かもしれない。大男には気をつけろ!

 中でも1枚、あきらかにナンバープレートが判別できる写真を発見。自動で入るというボカシもなく、細かい文字までぜんぶ判読できるのは、さすがにマズイ。ストリートビューは誰でも削除申請ができるので、問題のある写真を報告してみた。

081017a_2

 問題のある箇所を指摘して、ナンバープレートが見えすぎるのが問題ですと報告。表示が英語表記になってますが、日本語表記にもなるようです。言語設定がおかしかったのかな?
報告から数日後、問題の写真そのものが閲覧不可になっていました。ナンバープレートだけをボカすのではなく、全削除なんですね。

081017b

Google側の方針として、個別の削除理由には回答しないそうなので、僕の削除申請が受理されたのか、別なだれかが削除申請したのか、はたまたまったく別な理由で削除されたのか――真相はストリートビューの表示どおり、「闇の中」ではあるのですけど。
ともかく、Google的に問題アリと判断されれば、さっくりと削除してくれるみたいです。
ストリートビューが公開されている地域のかたは、とりあえず自分の家の近所をチェックしてみるのがよろしいかと。

■Google マップ ストリートビュー

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください