ぼくの宝物を教えてあげる。
『はじまりのボタン』っていうんだ。
手のひらに収まる、ちょっと古びた箱。ふたを開けると、中に1コ、ボタンがついてる。
ちょっと押してみたくなるでしょ?
でも、ぼくは押したことがない。
だって、この箱をくれた人がいったんだもの。