簡潔編
WOWOWで放映してた「劇場版宇宙戦艦ヤマト」を5本観た。
今観るとと、かなりツッコミ所満載な作品ですが、子供の頃はけっこうハマってましたよ。
先月末から今月頭まで放映してた奴を、毎日観てました。
以下寸評。
「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」
ガミラス帝国の攻撃で滅亡寸前の地球を救うべく、宇宙戦艦に改装された戦艦大和がイスカンダル星を目指す。
TVの総集編は以前に観たのだが、劇場版ということでさらにコンパクトに。行き当たりばったり気味なTV版よりは、ちゃんとまとまった話になってると思う。デスラーはさっさと退場。
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
白色彗星帝国の侵略に対抗するため、退役の決まったヤマトが再び宇宙へ旅立つ。
さらばなのに続編がある問題作。この作品のみなら、一応話はまとまっているのだが……。ともかく地球軍は組織的な軍事行動がなってないと思う。彗星都市ぐらいまでは、組織的に攻められそうだぞ。
「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」
デスラーからの要請で、ヤマトは滅亡の危機にあるイスカンダル星を目指す。
前作で自爆、死亡したはずの連中が、何の気なしに登場。WOWOW放映版だけだと話の繋がりが変なのだが、実は「さらば宇宙戦艦ヤマト」のTV版「宇宙戦艦ヤマト2」は、劇場版より死人が少ないらしい。つまりTV版の続編ということですな。
ポイントは徳川機関長の息子。太ったアムロみたいな感じで操作マニュアルをめくってた。正規のクルーが、いまさらなに見とんじゃ。
「ヤマトよ永遠に」
暗黒星雲帝国に占領された地球を救うべく、ヤマトは敵の本拠地へ向かう。
「新たなる旅立ち」に登場した敵勢力と全面戦争に。ラブラブな悲恋展開が多い。ヤマトクルーを騙すためだけに未来の地球っぽい星を作るのは費用対効果の面でどうだろう?
「宇宙戦艦ヤマト 完結編」
接近する水の惑星から地球を守るためにヤマトが戦う。
沖田艦長が再登場。単なる誤診で完全復活するのは勘弁してほしい。作画良好で80年代らしい手練の技を見せてくれる。沈没したヤマトも、引き上げれば修理できそうなのはナイショだ。
総評
この作品以降に、ガンダムや銀河英雄伝説があると思って見ると、後々に続く要素が散見されて面白い。ヤマトが画期的だったのは、宇宙戦艦が大勢のクルーによって運用されていることをしっかり描写したこと。ただ、軍事組織として宇宙戦艦が運用されていない所がヤマトの限界でもある。すぐに命令を無視して単独行動をする主人公たちを見てると、軍人というよりは任侠の若い衆っぽいと思った。愛を叫ぶわりに、愛よりは武力、武力よりは不思議パワーで問題が解決されているような。不思議パワーが愛なのか。ためらわないことさ?