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『Playstation VR』を無料でゲットする苦行

もうちょっと軽くて安くてシンプルな構成にできないものか。

家庭用ゲーム機でVR体験ができる素敵ガジェット『Playstation VR』を、なんと無料でゲットしてしまいました。昨年末にプレステ4をプレステ4 Proにリプレイスしたときに、「PlayStation 4 ゲットチャンスキャンペーン」というものに応募したら、1等に当選。

このツイートをした段階では、にわかには信じられず、実は当選を装った詐欺なのではないかと何割かは疑ってた。だって、当選通知には、指定期間以内に指定ページで配送先を入力しないと無効ですとあり、入力しても受け付けメールすら届かない。ドメインは本物っぽいし、カード情報とか不自然な入金の指示もないから、大丈夫……だろうとは思うけど、絶対安心とも思えないまま商品到着を待ってました。

そうしたら、ちゃんと商品は到着したので、さっそくセットアップをはじめたのですが、PS VRって、かなりめんどくさい周辺機器でした。PS4本体とVRゴーグルの間に拡張ユニットをはさみ、さらにHDMIケーブルも経由させる必要がある。セッティングをはじめて、だいぶ後になって気づいたのは、PS VRにはPlayStation Cameraが必須であるということ。PS VRは、VRゴーグル本体に点灯する青色LEDの光をカメラで検知して、プレイヤーの頭の位置や方向を検知している。コレがないと、そもそもVRシステムは動かない。動かないのですが、もらったVRセットには同梱されておらず、追加購入する必要があった。

翌日、家電量販店でカメラを購入。新旧カメラが同じ値段で売ってたのは、旧型カメラが大人気なのか、新型カメラが不人気なのか、気になるところではありますが、新型を購入。事前準備の苦労で、ちょっと嫌気がさしてきてましたが、ようやくPS VRで遊べるように。ソフトは無難に、ミニゲーム集である『PlayStation VR WORLDS』を購入。無料でダウンロードできるソフトも、けっこうありました。

VRゴーグルの装着にも作法があり、後頭部のボタンヘッドバンドをゆるめて装着し、ゴーグル下部のボタンで微調整し、さらに後頭部のダイヤルでバンドを締めて……と難解。慣れないと映像の焦点が合わなかったり、眼鏡がズレたりくもったり。まぁ、しばらく使ってたら装着はだいぶ慣れましたが。ヘッドフォンは付属してますが、自前のごついヘッドフォンでも装着できないことはない。ただ、VRゴーグルを装着すると、外部がまったく見えなくなってしまうので、ゴーグルを外さなくても外界が確認できるような仕組みが欲しいところ。

ひととおりVRゲームを試してみましたが、ゲーム空間への没入度は高い。360度、どこを見廻しても景色が映るのは新鮮な体験でした。個人的には、映像に酔ったり、目が疲れたりということもなく。プレステ4のホーム画面もVRゴーグルで見ることができるから、1人用のコンテンツならテレビも不要なのは便利。せっかく買った4Kテレビが、役立たずさんになってしまいますが。ただ、VRユニットは成人男子でもちょっと重いし、見える範囲のグラフィックも荒い。ケーブルの複雑さもあって、もうちょっと軽くて安くてシンプルな構成にできないものか。

とりあえず手軽にVR体験をするには、『PlayStation VR WORLDS』に収録された「オーシャン ディセント:サメとの遭遇」がオススメ。美麗な海中散策とサメに襲われるスリルが楽しめる。周囲をながめるだけで操作は不要だから、敷居は低いです。まぁ、海底探査で見つけるモノのヤバさは、サメどころの比じゃないですが。

『Playstation VR』が買いかどうかと問われれば、興味はあるし面白いけど、5万円以上払うほどではないという感じ。つまるところVRって、360度網羅した画像を、頭部の動きにあわせて一部分だけ表示するものなわけで、だったら一部じゃなく全部見せてくれればVRユニットは不要なのではないかと思ってしまった。せっかくもらったPS VRなので、いろいろとVR体験を楽しむ所存。