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伝統のエクストリーム遠距離恋愛『君の名は。』を観た

ひょっとしなくても、それはテロ行為じゃないか。

以前、日本にクレーターは存在するのか疑問に思って、調べたことがあります。日本では長野県の南アルプス南部に御池山クレーターというのが確認されているそうですが、写真をみるかぎり、言われてみればクレーターかな? というレベル。数万年前の衝突痕なので、風化してしまっています。もし、まるく原型をとどめたクレーターが市街地に残っていたら、クレーターの町として大々的に町おこしに使われるでしょうね。

アニメ映画『君の名は。』を映画館で鑑賞。話題の映画なので、上映終了前に劇場で鑑賞してみました。ネタバレ注意。事前に大雑把なネタバレは知っていたので、ストーリー的な驚きはない……と思ってたけど、いろいろ力技の展開に驚かされました。この方の作品というと、やたらと美麗な作画の中で男女がエクストリーム遠距離恋愛をする、というのは『ほしのこえ』からの伝統。ハッピーエンドかバッドエンドかはともかく、『君の名は。』も基本はおなじ。風景を次々と切替えたり、時間を早廻ししたりと、実写でよくみられる演出をアニメ化するのはさぞや大変だったでしょう。美麗な作画とサウンドには圧倒されるものがある。

ストーリー的には、コンセプトを具体化する段階で、かなり無理がある部分をバッサリ無視して、面倒な心情の変化はショートカットして、それでも苦しいときは「ウッ、記憶が……」とウヤムヤにする。人命救助のためとはいえ、ひょっとしなくても、それはテロ行為じゃないか……と思える展開も。避難誘導すれば助かるレベルの「衝突」より、メインキャラによる「爆破」のほうが個人的には盛り上がりました。年月日を確認しないのはいわずもがな、日本の市街地にクレーターなんぞないし、もしあったら観光スポットになってるだろう等、ツッコミたいところは多々ありますが、上映前に流れる予告映像が、ラブラブ彼氏が難病でピンチみたいな作品ばっかりだったので、そういう層向けなのでしょうね。映像と音楽はトップレベル、話は僕には合わなかったというのが感想です。