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全手動社畜装置『ヒューマン・リソース・マシーン』

社畜による社畜のための社畜ゲームであります。

Nintendo Switchのダウンロード専用ゲーム『ヒューマン・リソース・マシーン』をプレイ。ノーマルクリアでエンディングまで到達しました。ブラック企業の新入社員となり、荷運びの肉体労働をプログラムを駆使してこなし、キャリアを積む。プログラム言語的なパズルゲームですが、作中でコンピュータは利用せず、プレイヤーをプログラム通り動かして作業をこなします。たとえば、左から2個セットで流れてくる箱のうち、大きい数字の書かれたものを右のコンベアに運ぶ、といった具合。ふつうのプログラム言語なら、「A>B」ならAを、「A<B」ならBをとif文を書いて判定するところですが、本作には大小を比較する関数が存在しない。かわりに、加算、減算したり計算結果がゼロか、マイナスかを判定する関数があるので、「A-B」の結果がマイナスならBのほうが大きいからBを運ぶ、といった処理を逐次記述する必要がある。

関数を不便にすることで、組み合わせを工夫させるのがおもしろい。中盤までは、クリアするだけなら難しくありませんが、プログラムの行数やステップ数を目標値よりすくなくするお題を極めようとすると、かなり難しい。あの処理を省略しても、動作に支障はない。ジャンプさせずに処理を列挙すれば、行数はふえるけどステップ数を削れる、などなど。コンピュータ関係の方だと、遊んでいるのに、仕事をさせられている気分になること請け合い。数十行記述してクリアはしたけど、合理化すれば十数行で実行できるってマジかよ……。と、ワーカーホリックな絶望感にひたれます。

現在は、クリアしたステージの最小行数と最小ステップを達成するチャレンジと、クリアに必須ではない難関ステージに挑んでる。この手の作業で煮詰まったときは、しばらく時間を置くとあっさり解ける場合があるので、楽そうなステージから順不同で進めてます。プログラミングを通じて、学生のかたは社畜気分を、社畜のかたはより社畜な気分を味わえる、社畜による社畜のための社畜ゲームであります。

Wiiウェア『グーの惑星』はてなき二次元の矜持

その世界は、二次元で満たされていた。

過密なハイデフもなく、三次元もない、二次元の理想郷、グーの惑星。そこにくわえられたプラス一次元によって、世界の調和は緑で乱される。二次元が劣っているのではない、われわれは平面世界を愛しているのだ。だからこそ、朧なる二次元の地平、雲海のはて、天空のかなたに、あらたなる世界を視る。

物理演算によって無残にも断ぜられる、解きはなたれしグーの巨塔。高きをめざせば振幅により断たれ、平安をもとめれば天辺はほどとおい。それでも300あまりのグーたちは、情報格子をさまよい、あるはずのない理想の高みをめざす。つねに高みをめざし、そして無謀なる高みはいつも、倒壊という現実を世界中につきつけるのだ。

そんな感じで、Nintendo Wiiのダウンロード専用ソフト『グーの惑星』を、突発的にクリアしました。価格は1500円ですが、4000円ぐらいのパッケージソフトで売っても良いクオリティ。堪能させてもらいました。

Wiiウェア『グーの惑星』で、ムキムキの連鎖

Nintendo Wiiのダウンロード専用ゲーム『グーの惑星』を、うっかりダウンロードしてしまった。

1500円と、Wiiのダウンロードコンテンツとしては高額ですが、それだけの価値があるゲーム。グーというスライム状の軟体生物が登場するのだが、グー同士をくっつけることで格子状の構造物が造れる。で、グーで造った構造物にべつなグーをつたわらせて、ゴールに規定数のグーを送り込めば面クリア。経路を構築するグーと、ゴールさせるべきグーを分けてあつかう必要があります。

Wiiのゲームですが、雰囲気はソニー系のゲームによくある、大人むけのキュートな感じ。さまざまな性質をもったグーを組みあわせてゴールをめざすのがおもしろい。おもしろすぎます。思ったとおりに経路が構築できないと、ムキーとなりますが、ムキムキ状態からゴールに到達できたときの達成感が、格別。ついつい、新しいステージにチャレンジしてしまい、やめられないとまらない。

このままでは徹夜になりかねないので、とりあえず寝ます。