「小説」カテゴリーアーカイブ

『エルジオーグは神じゃない』がエッジdeデュアル新人賞一次審査を通過

小説ネタです。

私、郁雄/吉武が昨年上梓した小説『エルジオーグは神じゃない』が、徳間書店エッジdeデュアル新人賞の一次審査を通過しました。本作は、異世界を舞台にした現代風味な魔法使いモノ。くわしくは、あらすじをご参照ください。

まだ予断をゆるしませんが、とりあえずはやれやれって感じです。一次を通過できたってことは、すくなくとも賞が要求する作品にちかいものが投稿できたってことですから。

本作は現在、当サイトにて公開中です。賞に投稿したものは以前に書いたとおり、あれこれ改稿したバージョン。大筋はかえてませんけど、より読みやすくアップグレードしております。改稿前のものでしたら、以下から閲覧することができます。

★01/樹状情報戦 PDF版(509KB) TXT版(64KB)
01 / 02 / 03 / 04

★02/闇雲に魔法使い PDF版(567KB) TXT版(86KB)
01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06

★03/降りしきる流星光底 PDF版(640KB) TXT版(111KB)
01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08

★あとがきのようなモノ / その他の作品

賞の募集要項によると、投稿作品は未発表のものにかぎりますが──

営利目的で運営されていないウェブサイトや同人誌などに掲載された作品は未発表とみなします

──ってことなので、同人誌販売や個人サイトでのネット公開はOKみたいですよ。

ちなみに今年、2009年の年賀状の絵柄は本作のヒロインのひとりである、帝田(データ)アオイ嬢。丑年に犬耳娘を描いていたのは、そういうワケなのです。

そんな感じで。

★Astronaut 2009年の年賀状

あけましておめでとうございます。

本年も当サイトをよろしくお願いいたします。

2009web 

帝田(データ)アオイ:「所長……もうすぐ作業、おわるよ」

渡頼場(トライバ)ソージ:「ありがとう、ミス帝田。けっきょく、年越しになっちまったな、悪い」

アオイ:「……そんなことないよ」

渡頼場:「そうか? ……あ~、それとさ、アオイ。作業がおわったら、メシでも喰いに行かねぇ? オレのおごりでよ」

アオイ:「!……うん……いいよ」

渡頼場:「オッケ。じゃ、残りもたのんだぜ」

アオイ:「わかった……あの、ソージ君……」

渡頼場:「んあ?」

アオイ:「……あけましておめでとうございます」

渡頼場:「!?……お、おう、おめでとう。今年もよろしくな」

アオイ:「……うん、よろしく」

Text by 郁雄/吉武 『エルジオーグは神じゃない

昨年いぜんの年賀状は、つづきをご参照ください。

続きを読む ★Astronaut 2009年の年賀状

『紅炎のソレンティア』エメットも、どうぶつの森へやってきた

Nintendo Wii『街へいこうよ どうぶつの森』。

さりげなく村へやってきたヴェーデさんにあうために、『紅炎のソレンティア』短編外伝『竜をはかりしもの』のキャラクター、エメット・マイがやってきました。

以下、本人の日記です。

エメットだ。

ヴェーデ・ユーに招聘されて、獣人たちが棲む村へとあしをふみいれた。本人が仮借している住居をたずねると……。

RUU_0058

彼女は、淑女にあるまじきすがたで熟睡していた。

RUU_0056

役場にある掲示板の書きこみをみるに、かなり精神的にまいっているのかもしれぬ。

RUU_0057

彼女を債務地獄へたたきおとしたという、たぬきちなる商店主とはなしをしようとしたが、うっかりクリスマス・ツリーを売りつけられそうになった。所持金がすくなくてたすかった。

RUU_0055

村民にさとされ、おとなしく村を見物することに。私がとやかくいういうことでもあるまい。のらねこ?

RUU_0052 RUU_0053

村立の博物館を見物する。人間界の恐竜化石や浮世絵はじつにおもむきがある。

RUU_0059

だが、いちばん興味をひいたのは、この村で土中よりおおく発見されるというハニワだ。硬質の素材でありながら、柔軟性に富んだうごきをみせる構造体は、おおいに知的好奇心を刺激される。

けっきょく、ヴェーデ・ユーはめざめぬままだったが、意外と興味ぶかい訪問であった。

『紅炎のソレンティア』どうぶつの森へ、ヴェーデさんがやってきた

Nintendo Wii『街へいこうよ どうぶつの森』。

昨年仕事をさせていただいた『紅炎のソレンティア』短編外伝『竜をはかりしもの』のキャラクター、ヴェーデ・ユー嬢がさりげなく村へやってきました。以下、本人の日記です。

ヴェーデです。

どうぶつさんがたくさんいる村へ、あそびにいきました。

RUU_0046

村には、わたしのためのおへやが、よういしてありました。

RUU_0048

でも、たぬきちさんにおへやのお金をはらうだなもといわれたので、つりをしてお金をかせぐことにしました。

RUU_0044

マグロはたかくうれました。

RUU_0047

たいはめでたいさかならしいです。

RUU_0045

村はおはなでいっぱいです。
そのうち、おともだちのエメットさんにもきてもらいたいです。
のんびりたのしくすごしたいとおもいます。

『ポメラdeアートミュージアム』画像表示:解説編

昨日公開した『ポメラdeアートミュージアム』の技術的な解説をしてみます。

まったくの無駄知識ですが、こういうノウハウをのこしておけるのもWebの良さかと。アスキーアート(文字を組み合わせて描いた絵)の作成に使用しているのは、『Pic to Font』というフリーソフト。特定の画像を指定すると、自動的に濃淡を文字に置き換えてくれます。

このソフト、標準でも画像をアスキーアート化してくれますが、それだけではポメラ映えしません。ちょいとポメラ向けに設定を変更すると、グッと完成度がたかまります。

まず、ポメラで表示できる最大の文字数は半角で52×17なので、1行の文字数は「70→52」に変更。ポメラの画面を黒にするので、「反転」にチェックを入れておきます。白い画面を黒い文字でうめるより、黒い画面を白い文字でうめるほうが、ひきしまります。

そして画像から変換する文字ですが、標準の半角変換文字列「#@%&X27/1:. 」だと、左はじの「#@%」がポメラのフォントでは細く、色の濃い文字として表示されないため、「MW8X2?71/:. 」に変更しています。

WS000087b

アスキーアートに変換する画像ですが、どこかの画像を転載するのは問題があるかもしれないので、こんかいは自前の素材を利用します。

丸山トモヲさんに描いていただいた、拙著『クイックハルト』の登場人物、中島近恵(このえ)女史。戦前の日本をモデルとした未来世界で、うっかりと軍産複合体の財閥夫人になっちゃったドジっ娘エージェントです(PR)。

konoelos00

ポメラの画面は正方形っぽくみえますが、なにげに横長。

こんかいは十数枚の画像をアスキーアート化したので、『Pic to Font』に読みこませた画像を変換して、そのままポメラでつかえる書式を作成しました。

WS000089

『Photoshop』や『PictBear』などの画像加工ソフトで、素材を19:12にトリミングします。解像度は、あらくなりすぎないていどに。僕は950×600ピクセルと、ちょっと大きめのを使ってますが、比率さえあってれば、もっと低い解像度でも問題ないと思います。

WS000090

コントラストを変更して、色の濃淡を強調します。やりすぎると色が飛んでしまうので、ほどほどに。モノクロ画像に変換するので、色味は無視して結構です。

作成した画像を『Pic to Font』に読みこませ、前述の設定にてアスキーアートに変換します。

画像のフォーマットが正しければ、52×17文字のアスキーアートが作成されるはずです。縦が16行や18行になる場合は、画像の縦横比をすこしずつ変えてみてください。

WS000092

この段階ですと、なんだかイマイチと思うかもしれませんが、落胆するのはちとはやい。

さっそくこの文字列をコピーして、ポメラに書き出します。

P1060992

test_konoe.txt

※リンクを右クリック→リンク先を保存で、ポメラに保存してください

いかがでしょうか?

近くでみるとガリガリですが、あるていど距離をおくと、それっぽくみえるのではないかと。元絵は、濃淡がはっきりした単純な絵柄が良いようです。あわい光のもとで多人数が描かれたものや、もとからなにが描かれているかはっきりしないものは、ふむき。濃い色をバックにした人物のバストショットなどが適しています。

トライ&エラーとひろいココロで、ポメラアートをたのしんでみてください。

『円卓の姫士!』コミックス1巻ゲット

あいかわらず丸川モプだな。

丸山トモヲさんのコミックス新刊『円卓の姫士!』1巻がとどきました。Amazonプライムという速達サービスをためしてみたら、1日かからずとどいた。年会費がかかるのが玉にキズだけど、対象商品なら1,500円以下でも追加送料がかからないのは魅力だな。

ちなみに『BLOODY ROAR ザ・ファング』も注文してるけど、まだとどいてませ~ん。

P1060924

本作は学園バトルラブコメの体裁をとりながら、そのじつはベア(バストアップ)に関する階級闘争をあつかっております。主人公の嗜好からは大暴投なスタイルのヒロインがはなつルサンチマンを、ぞんぶんに堪能されるがよかろう。あと、ヒロインの声は個人的かつ業界標準で、釘宮ヴォイスに脳内変換されております。

それと、『円卓の姫士!』6話からは、月刊コミックバーズでの誌上連載になるそうです。雑誌がWeb化しつつある昨今、逆パターになってよかったんでない?

ポメラでゲーム第2弾『はじまりのボタン for Pomera DM10』公開

ポメラ DM10』であそべる、テキストアドベンチャーゲーム第2弾。 その名も『はじまりのボタン for Pomera DM10』。選択におうじてストーリーが変化するマルチエンディング小説で、以前に賞をいただいた作品のポメラ版です。こんかいはポメラの制限文字数ギリギリまでつくりこんでみた。

『新しく世界をはじめるボタン』を手にした主人公が、人生の節々でボタンを押すかの選択をせまられます。

P1060911

hajimari_but_ver1.0.txt

※リンクを右クリック→リンク先を保存で、ポメラに保存してください

Ver1.0 公開(2008/11/19)

本ゲームは、いくつか注意点があります。

まず、文字サイズは「F6」キーで「小」にすること。

「menu→書式」より行間設定が「小」、付箋文の設定が「★付箋文★」であることを確認してください。標準設定ですので、手動で設定変更をしていない場合は、そのままで問題ありません。

カーソルキーは使用せず、「F5」キーと「F3」キーにてページを送ります。

「F5」は、ポメラ固有の「★付箋文★」という文字列を検索するキーです。

タイトル画面の次で、「ctrl」+「F」キーにてカナ4文字の「スキップ」という単語を検索します。これは、「F3」キーでの選択を有効化させるためのものです。

「F5」や「F3」キーは連打せず、1回ずつゆっくり押してください。こんかいは、いっぺんに複数回押す場面はありません。

ゲームオーバーになったら、「ctrl」+「alt」+「home(左カーソルキー)」を押して文頭にもどるか、「F5」を押すことで、ことなる選択をした場合の結果をよみすすめることができます。

動作に問題がある場合はコメントにてご指摘ください。

■追記:2008/11/26

当ゲームを以下のサイトにてご紹介いただいております。

ポメラゲーム第3弾を公開中です。

当サイトは、サイト管理者である郁雄/吉武の創作小説サイトです。「はじまりのボタン」のHTML版やそのほかの作品は、以下のページをご参照ください。

2006年に『クイックハルト』というSF小説も出版してるので、こちらもよろしくおねがいします。書評サイトにて多数、レビューしていただいておりますので、ご参考になさってください。

また、本書の短編外伝を公開しておりますので、あわせてご一読いただければさいわいです。

闇夜に『ポメラ DM10』

くふうしがいがありすぎます。

先日公開した『ポメラ★付箋文アドベンチャー』を、各所にてご紹介いただいております。たいへんありがたいことです。はてなブックマークに補足されるなんて、クイックハルトのレビュー献本いらいだな。

さて、ポメラの欠点としてたびたび指摘されるのが、バックライトがないこと。「バックライトつけやがれ、キシャー!」とさけぶのはかんたんですが、ないものはしかたない。ということで、現行のポメラでなんとか暗所に対応させてみた。

購入したのは小型のLEDランプ2種類。

P1060909


ヤザワ 1LEDミニクリップライト LKH01BK(アフィリエイト)

クリップ式なので、液晶画面の上部にくくりつけて使おうとおもったのだが、どうも具合がよろしくない。

ひだりが『1LEDミニクリップライト』で、みぎが『スリムボディLEDブックライト』。ミニクリップライトは光がまんべんなく画面に照射されず、 ブックライトはランプの光や画面の反射光が気になります。 ちなみにブックライトはクリップどめせず、背面に置いているだけです。

P1060901 P1060902

いろいろためして、ベストだと思ったのが以下のポジション。手前において画面を照らすスタイル。光がひろがるので、意外と手暗がりにはなりにくいです。

この暗さだと、たとえバックライトがあっても目がつかれますが、やってやれないことはない。この文章の下書きも、ランプの光で書いています。

P1060904 P1060905

ベストは真上から照らすポジションだとおもうけど、そう都合良くランプをくくりつけられる場所はないでしょう。暗闇はあきらめて、うすぐらい場所で補助的につかうぐらいがいいのかも。

もうちょっと、実運用でためしてみます。

P1060908

Willcom D4』の場合。

キーボードにもランプが内蔵されており、補助ランプがなくてもキーはみえるけど、やっぱりこの暗さで打つのは実用的じゃありませんね。あ~、目がつかれた。

ポメラでゲーム『ポメラ★付箋文アドベンチャー』公開

ポメラ DM10』であそべる、テキストアドベンチャーゲームをつくってみました。

その名も『ポメラ★付箋文アドベンチャー』。記憶をうしなった主人公が、魑魅魍魎うずまく森を探索するという、よくあるフォーマットの話です。

ポメラ★付箋文アドベンチャー

pomera_adv_ver1.2.txt
pomera_adv_ver1.1.txt
pomera_adv_ver1.0.txt

※リンクを右クリック→リンク先を保存で、ポメラに保存してください

Ver1.0 公開(2008/11/13)
Ver1.1 「F5」連打でエンディングへとばないよう修正、ヒントを追加、誤記修正(2008/11/14)
Ver1.2 「F5」連打の処理をゲームオーバーあつかいに変更、行間隔、付箋文設定の確認を追記(2008/11/17)

本ゲームは、いくつか注意点があります。

まず、文字サイズは「F6」キーで「小」にすること。

「menu→書式」より行間設定が「小」、付箋文の設定が「★付箋文★」であることを確認してください。標準設定ですので、手動で設定変更をしていない場合は、そのままで問題ありません。

カーソルキーは使用せず、「F5」キーと「shift」+「F5」キーを押す回数で、セクション間を移動します。

たとえば、こんな感じ。

■三叉路A

道がふたてにわかれている

どうする?

みぎにすすむ →「F5」1回
ひだりにすすむ →「F5」2回
きた道をもどる →「shift」+「F5」2回

★付箋文★

このとき、みぎにすすみたければ「F5」キーを1回、ひだりにすすみたければ「F5」を2回、きた道をもどりたければ「shift」+「F5」キーを2回押す、という具合。

「F5」や「shift」+「F5」は、ポメラ固有の「★付箋文★」という文字列を検索するキーです。反応がおくれる場合があるため、連打せず、1秒間に1~2回ぐらいのゆっくりとしたテンポで押してください。

ゲームオーバーになったり、道にまよったら、「ctrl」+「alt」+「home(左カーソルキー)」を押して、文頭にもどってください。

ゲームといっても、たんなるテキストデータなので、ポメラ以外のテキストエディターでも開けます。その場合は、表示を全角26×17文字に調節し、「★付箋文★」という文字列をカーソル位置から、指示におうじて下方、上方に検索してください。

動作に問題がある場合はコメントにてご指摘ください。

■追記:2008/11/26

当ゲームを以下のサイトにてご紹介いただいております。

ポメラゲーム第2弾、第3弾を公開中です。

ちなみに当サイトは、ポメラのレビューもやってますが、サイト管理者である郁雄/吉武の創作小説サイトです。興味のあるかたは、ほかの作品もご一読いただければさいわいです。

2006年に『クイックハルト』というSF小説も出版してるので、こちらもよろしくおねがいします。書評サイトにて多数、レビューしていただいておりますので、ご参考になさってください。

★Astronaut 小説〈クイックハルト # quickhalt_ 〉著:郁雄/吉武 イラスト:丸山トモヲ


キングジム デジタルメモ ポメラ(アフィリエイト)