「映画・テレビ」カテゴリーアーカイブ

突き抜けたくだらなさ『シャークネード』を観た

頭のネジをゆるめて観ると、非常に楽しめる作品でした。

huluで「Z級映画」としてサメ映画を公開中……というニュースは知らずに、興味本位で『シャークネード』という作品を観た。なんちゅうモノを観ちまったんだ……。本作は超大型のサメがビーチで大暴れするのではなく、無数のサメが竜巻に乗って街に降りそそぎ大暴れという、「すごい……のか?」と疑問符がつく設定を、強引に展開させる。お約束通り、サメに食われる連中をみてゲラゲラ、主人公たちのありえない活躍をみてゲラゲラ、頭のネジをゆるめて観ると、非常に楽しめる作品でした。ツッコミを超越した、突き抜けたくだらなさは必見です、ゲラゲラ。

ディスカバリーチャンネルの『怪しい伝説』でぜひ、空から降ってくるサメをチェンソーで縦にぶった斬れるか検証していただきたい。いや、ひょっとしてもうやってる? ……と思って検索したら、こんな動画がでてきました。

シャークネード 【DVD】

シャークネード 【DVD】
価格:1,029円(税込、送料別)

定額動画サービスが充実してきたので、WOWOWを解約

月額2,600円が浮きました。

hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオなど、定額で映画などが見放題なサービスが充実してきた。各サービスで重複している作品も多いけど、単独配信で観たいものもあるので、どれも甲乙つけがたい。で、どうしたかというと3つのサービスの有料会員となるかわりに、WOWOWを解約しました。月額2,600円も払ってるわりに、最近は、たま~に気になる作品を録画して観るていどだったので、思い切って切ることに。『カウボーイビバップ』の完全版が観たくて加入したころは、オリジナルのアニメ作品も制作されてたんだけど、最近はスポーツ番組にチカラをいれるばかりだったしね。地デジ化で、1契約あたりB-CASカード1枚に制限されて、複数の機器で視聴、録画できなくなったのも痛い。解約は専用ダイヤルにかけて、自動の案内で電話番号と生年月日を入れるだけ。オペレーターにつながると、変に慰留されたりする危険があるから悪くないです。今月末で視聴不可になるとのこと。

今後は、hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオの3サービス体制で、気になる作品をチェックしていく所存。

映画『STAND BY ME ドラえもん』を観た

ラストで中盤の未来を覆したってこと?

3D CGによって描かれた長編映画『STAND BY ME ドラえもん』の3D版を劇場で鑑賞。ネタバレ注意。ダメな先祖の未来を改変すべくやってきた、22世紀のネコ型ロボット、ドラえもんと、のび太少年の交流を描く……って、書くまでもないド定番ですな。いままで3Dアニメになってなかったのが、かえって不思議なぐらい。髪の毛フサフサなのび太は新鮮です。

物語は、大長編の冒険物ではなく、原作の日常エピソードをつなげて、雪山のロマンス、さようなら/帰ってきたドラえもんで締める流れ。ところどころ、オリジナルの要素が入ってますが許容範囲という感じ。『ALWAYS 三丁目の夕日』における、ヤング茶川さんや、女体化六さんにくらべれば、じゅうぶん原作準拠といえる。本作では、のび太が改変した未来に満足するまで未来に帰れない、帰ろうとすると苦痛を受けるという、ドラえもんを束縛する設定に否定的な意見が多いようだけど、これはつまり、さようならドラえもんにおける、原作では説明のなかった、なぜ急にドラえもんが未来へ帰ることになったのかの動機づけとなっている。結果から見れば、納得できる改変となってます。

ただ、ラストで現代に残れるようになったドラえもんは、中盤の大人のび太が言っていた「子供時代の友達」という、突き放された存在とは別物ということなのだろうか。そラストで中盤の未来を覆したってことなのか、それとも、のちに真の別れを経験した上での「子供時代の友達」なのだろうか。

原作では語られていないが、結果としておとずれるであろう、のび太とドラえもんの真の別れとは何かが、本作では不明確というか、ぼかされているのが、すっきりしない感じがしました。3Dの人形劇としては水準以上ですが、終盤の戸惑いがあったせいか「泣ける」ほどではなかったな。

原作のドラえもんは締切に追われて量産された作品でもあるから、重複したり矛盾したりする設定やエピソードがある。ここらへんに整合性をもたせ、長編としてまとめようとしたのはわかるけど、オリジナル設定を追加するなら、ラストで大人のび太に、「それでもいつか、ドラえもんとわかれる日はくるんだよ」的なセリフを言わせるぐらいのアレンジをしても、良いと思いました。

映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境』を観た

貴種流離犬。

映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境を劇場で鑑賞。アフリカを舞台に、のび太たちが未知の大魔境に挑む。旧劇場版のリメイクで、あまり大きな改変はせず、現代風にパワーアップしてる感じ。あのていどの兵器で人間界へ侵略するのは無理じゃね?とか、突っ込みどころはもちろんあるのですが、脂がのってるころの藤子・F作品だけに、SF的にも活劇的にもよくできてる。マッチポンプすぎる、ジャイアンの俺物語には感涙を禁じえません。

DSC_1257

劇場には子供たちもたくさんきてましたが、これだけゴージャスにリメイクされた作品を、物心ついたばかりの時期に観られることを、うらやましく思いました。

登場時にくらべ、ペコがラストで巨大化してるように見えたのは気になったがな! イッツァ、バウワンコマジック?

破砕帯を貫け『黒部の太陽』を観た

なんか貫いちゃいました!

1968年の映画『黒部の太陽』を録画で鑑賞。黒部ダム工事の苦闘を描く。黒部ダムには以前、行ったことがあり、この映画のことを紹介してたので、いつか観てみたいと思ってた。ダム工事といっても、山に堰を造ってせきとめるというダムっぽい部分ではなく、ダムの資材を運ぶためのトンネルを掘ろうとしたら、破砕帯とよばれる砕けた岩の地層にぶつかり、ここを突破するのが大変だったというのがメイン。ダム工事が題材だけど、実質はトンネル掘削映画でした。

地下水の噴出シーンが見せ場で、撮影時には本当に事故になりかけたというだけあり、迫力満点。実在の建設会社の名前がバンバン出てくる割に、資本家と労働者の対立など企業側に遠慮している感じがないのも良い。黒部ダムは、また行ってみたいですな。

映画『天地明察』を観た

エンタメ寄りに、原作をアレンジしてるんだな。

映画『天地明察』をWOWOW録画で鑑賞。江戸初期に、新しい暦の導入に挑戦した渋川春海の苦難と活躍を描く。同名の原作小説が面白かったので、映画版も観たのですが、原作の要素を用いながらも微妙に改編されており、よりドラマチックな展開になってる。人間関係も微妙に異なり、比較して観るのも面白いです。映画のほうが、よりドラマチックなので、エンターテイメントとしては正解なのでしょう。

この映画、父親と一緒に観たのですが、僕がひそかに気にしていたのは同じ作者の小説『光圀伝』との関連性。『天地明察』と『光圀伝』はリンクしているので、『光圀伝』を読ませていた父親が、それに気づくかどうか……。観終わった後に聞いてみたら、ちゃんと『天地明察』に出てくる黄門様が、『光圀伝』の黄門様と同一世界の人物だとわかってくれてた。よかった、よかった。

日産ジュークのメンテナンスDVDを買ってみた

こうやってバラすのか。

愛車、日産ジュークで日々、ドライビン。メンテナンスはディーラーに依頼することが多いのですが、できることはなるべく自分でやりたい。そこで、『車のDIYメンテナンスDVD「ジューク編」』というDVDを購入。ランプやワイパーの交換といった、比較的簡単なものから、バンパーの取り外しなど面倒そうな作業手順を映像で確認できる。意外と、手作業だけで何でも外れちゃうことがわかっただけでも収穫。実際にやるかどうかは別にして、こういう知識を持っておくのは悪くないと思います。

映画『赤ひげ』を観た

バルバロッサ!

映画『赤ひげ』をWOWOW録画で観た。ご存知、黒沢映画の金字塔。録ったのはずいぶん前なのですが、ながらで観るにはおそれ多く、気合いを入れてじっくり鑑賞。江戸時代の小石川養生所を舞台に、赤ひげと呼ばれる医師と、青年医師との交流と葛藤を描く。短編をつなぎ合わせた造りで、途中に5分間の休憩が入る。

舞台設定の説明からドラマへの導入が秀逸で、映像がいちいち凝りまくってる。CGを使ってるわけでもないのに、よくこんな映像が撮れるものだと感心することしきり。たいへん勉強になりました。

ハリウッドなロボット映画『パシフィック・リム』を観た

誰かアーマードコアで再現せんかね?

映画『パシフィック・リム』を劇場で鑑賞。海溝に開いた異世界の穴から出現したモンスター「怪獣」を倒すため、世界各国が技術を集結して建造したロボット兵器「イェーガー」で対抗する。と、まるで日本のアニメや特撮っぽいコンセプトですが、れっきとしたハリウッド映画。主人公が少年ではなく、元「イェーガー」パイロットの青年であるあたりはハリウッド的ですが、大きなお友達には安心して観られる造り。怪しい日本語の看板や、他国のライバルキャラが活かせてない点など、気になるところはありますが、人機一体の爽快なアクションバトルを堪能しました。