米国視点の任天堂『ニンテンドー・イン・アメリカ』を読む

日本の以上にブレイクしてたんですね。

ジェフ・ライアン著『ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力』を読む。京都で花札やトランプを売っていた玩具メーカー、任天堂がゲーム機メーカーとして日本はおろか米国まで制してしまった偉業を、米国視点で描く。任天堂が世界企業に成長した軌跡は知っていたつもりだけど、本所を読むと、いかにマリオが米国で人口に膾炙していたかがわかる。ただ、ゲーム機で成功した日本企業ならソニーだって一定以上の成果を出しているし、任天堂だけが凄いというわけでもない気が。

あと、翻訳の問題だろうけど、米国で発売されたゲームを日本名で紹介されるのに違和感あり。たとえば「MOTHER2 ギーグの逆襲」なら米国名は「EarthBound」、「光神話パルテナの鏡」なら「Kid Icarus」というタイトルで発売されているのに、日本名オンリーの表記。せっかく米国視点の本なんだから、米国名も併記して欲しかった。あとは、原著の問題か翻訳の問題か、説明に違和感を感じる部分もありますが、失敗とそれに勝る成功を積み重ねて名を成した任天堂の一代記は、非常にエキサイティングで読み応えがありました。

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