狼人間育児録『おおかみこどもの雨と雪』を観た

もののけか、ぽんぽこしかないのか?

アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』を劇場で鑑賞。ネタバレ注意。狼男と結ばれた女性がシングルマザーとなり、狼に変身できる娘と息子を育てる物語。おおかみこどもたちの動きが可愛いし、今風のキャラ萌えも感じられるデザインも良い。ジブリアニメではないけれど、昨今のジブリ作品よりジブリっぽい印象。お子様のやんちゃっぷりは『となりのトトロ』っぽいし、結論は『もののけ姫』と『平成狸合戦ぽんぽこ』っぽい。自然と文明社会との接し方としては、これ以外の結論はないのかな。育児に奮戦するパートは良かったけど、終盤の同時進行な展開は違和感があった。人として暮らすか、狼として暮らすかの決断を、なし崩しではなく、覚悟を持った描き方にした方が良かったと思う。

自然と文明、どちらか一方を選択するのではなく、双方とうまく距離を取り、仲立ちをする、みたいな結論にしても良かったのではないかと。

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