滑稽なまでに真摯な人々『自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝』

よい子もわるい子も、真似すんな。

『自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝』を読む。みずからを被験者として実験を行う、モルモット科学者による10のエピソードを紹介。消化の仕組みを調べるために、木や骨を飲み込んでみる、あたりは序の口。あえて病原菌に感染してみたり、放射性物質を素手で扱ってみたり、時速1000キロへ急加速、急停止してみたり。19世紀末から20世紀にかけて、時代順に事例を扱ってますが、古いものほどシンプルかつ危険度が高い。逆に言えば、この時代に科学者たちが危険をおかしたからこそ、現代では何が危険かがわかるということか。
原著は中学生向けの本ということで、読みやすく、大いに知的好奇心を刺激する本です。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください