1958年版映画『無法松の一生』不遇の高性能車夫

暴れん坊さんにょ!

人力車がマイブーム。小説に続いて、1958年版の映画『無法松の一生』をDVDにて視聴。最初に映画化化された1943年版のモノクロ映画は、戦時下ということもあり検閲されたカット版だったのに対し、カラーの1958年版は問題とされたラストもバッチリ映像化。

世が世なら大成したかも知れない未完の大器、車夫の松五郎が縦横無尽に活躍する。クライマックスの太鼓打ちのシーンは、原作の迫力を余すところなく映像化。人力車の車輪を、時の流れに仮託した描写も秀逸です。豪放で実直。足が速く、喧嘩が強い。伝統の秘太鼓も継承と、無学ながらもこれだけ高性能なら、事業でもはじめて吉岡の未亡人と釣り合う社会的地位に成り上がればよかったんじゃない? などと思うのは、無粋でしょうか? ハイ、無粋ですね。

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