もう、勘弁してくれ……。

今月1日、GMは経営破綻にともなってダウ平均銘柄からはずされ、かわりに通信機器メーカーのCisco Systemsと入れ替えるとの発表がありました。不況下でもネットワーク業界は堅調なようで。そんなCiscoのネットワーク資格『CCNA 640-802J』を受験し、合格しました。

結果は881/1000点。合格ラインは825点です。

ベンダー固有の資格ながら、取得にはネットワーク全般の知識が不可欠なため、わりとメジャーな初級～中級資格です。学習期間は1ヶ月ちょっと。タイトなスケジュールでしたが、なんとかなってヤレヤレです。

以下、合格までの道のり。興味のある方だけどうぞ。

• Cisco、GMに代わってダウ平均銘柄に – ITmedia News

スコアの内訳は、以下のとおり。

Describe how a network works …………………………………………………………………………………… 71%
Configure,verify and troubleshoot a swtich with VLAN and interswitch communitcations …. 100%
Implement an IP addressing scheme and IP Services to meet network
requirements in a medium ………………………………………………………………………………………. 100%
Configure,verify and troubleshoot basic router operation and routing on Cisco devices …….. 63%
Explain and select th appropriate administrative tasks for a WLAN ………………………………… 100%
Identify security threats to a network and describe general methods to
mitigate those threats ………………………………………………………………………………………………. 67%
Implement,verify and troubleshoot NAT and ACLs in a medium-size
Enterprise branch office ………………………………………………………………………………………….. 100%
Implement,verify WAN links ……………………………………………………………………………………. 100%

Ciscoのスイッチやルータは、実務でいくらか触ったことがありますが、基本的な使用方法を把握しているていど。CCNAで必要な知識は2割ぐらいしか把握していませんでした。職場に実機があったので、学習のためにちょこちょこ触ってました。

学習方法は、『黒本』こと『徹底攻略 Cisco CCNA 教科書』のICND1とICND2と、『暇問』こと『暇問/暇つぶし問題』の有料版で、ひたすら問題をやりまくるという、オーソドックスなもの。

• 暇問/暇つぶし問題

とくに、『暇問』で学べる試験問題は、とても参考になる。

学習期間の前半は、ひたすら『暇問』の問題をこなし、わからない部分を『黒本』で確認するという作業のくりかえし。ひととおり『暇問』の問題をこなしてから、あらためて『黒本』を精読という感じです。守秘義務があるので、実際の試験内容については申し上げられませんが、『暇問』をやりまくることで試験の勘所をつかむにはじゅうぶん。『暇問』の、かなり意地悪な問題でムキーとなったおかげで、本番でも冷静に対処することができました。考え方を理解しているのに、問題内容に裏をかかれる経験ができるのは、貴重。

本番の試験ではネットワークアドレスの計算用に、ホワイトボードとマーカーが支給されるということだったので、『暇問』で回答するときも用意したホワイトボードに計算式を書くクセをつけました。

それから、『黒本』の内容をごっそりマインドマップ化して、理解がたりない部分を抽出する作業もやった。漫然とテキストを読むより、勉強になります。

• Mindjet: MindManager Web

CCNAにおける、いちばんの難関はシミュレーション問題。

実際のCisco機器にちかい操作で、設定を変更する必要がある。これに関しては、終盤に集中して勉強。『暇問』のシミュレーション問題をくりかえしやって、あとは『黒本』に乗っていた例題を、テキストで実際に打ちこんでました。インターフェイス、VLAN、トランクポートの設定などは実機でも操作した経験がありますが、それ以外はほとんどやったことがないので、試験範囲内の基本的な設定を、本をみなくてもできるレベルになるまでやった。あとはコマンドリストを作成し、テキスト入力専用機『ポメラ DM10』でエセターミナルっぽく打ちこみをしてました。ポメラはたんなるテキストエディタなので、間違えてもエラーで教えてはくれませんけど、指に覚えこませるには有効でした。

試験直前1週間前からは毎日、『暇問』の50問60分の試験モードを、じっさいの試験時間にあわせてやり、試験勘をやしなってました。目標9割をめざしてましたが、平均すると86点ぐらい。いまいち点がのびなくて、ちょっと不安でした。

『暇問』はあくまで模擬テスト。本番とは勝手がちがいます。ここらへんは『暇問』でも警告されていたことなので、Ciscoが提供する試験の雰囲気をあじわえるページで、実際の試験のイメージをつかもうとつとめました。

• Cisco Certification Exam Tutorial – Cisco Systems

本番をやってみた感想としては、やっぱり模試とはちがいますね。問題を理解するのにてまどって、頭がまっ白になった瞬間も何度か。試験中盤ぐらいまで、手に汗をかくぐらい緊張しまくって、試験後はおなかがきゅるきゅる状態でした。

それでもなんとか、自分なりに納得できる答えを埋められ、無事に一発で結果をだせましたよ。フゥ。

■2009年6月19日追記

試験合格後、Cisco認定トラッキングシステムにログインしてくださいとあるので、登録しようとしました。

しかし、新規ログインページ（Create Web Login）の「Registration ID」というのが何を意味するのかわからず、しばし悩みましたが、これは試験スコアレポートの「登録番号」のことでした。

First Name：名前
Last Name ：名字
Registration ID：登録番号

わかりにくっ！　英文を併記するか、原語のままにしてほしかった。