美少女ヒットマン『RIZ-ZOAWD ~ リゾード ~』

女性もヒットマンなの? ヒットウーマン?

……という疑問はさておき、Nintendo DS用ソフト『RIZ-ZOAWD ~ リゾード ~』をプレイ中です。ワイルドアームズシリーズを手がけたスタッフによる新作RPGという触れこみ。僕はドラクエよりもファイナルファンタジーよりもワイルドアームズが好きなので、ワイルドアームズ分を補給するうえでも購入確定なゲームでした。

タイトルの「RIZ-ZOAWD」とは、「WIZARD-OZ」をアナグラムしたもの。つまり『オズの魔法使い』を題材にしたゲーム。竜巻にまきこまれて魔法の世界にやってきた少女ドロシーが、大魔法使いオズの依頼で、かかし、ライオン、きこりといった仲間たちとともに、悪い(?)魔女を退治するという、そこはかとなく『ソウルイーター』な感じのストーリー。異世界からきた少女を戦闘員に仕立てあげ魔女狩りを実行させるって、依頼するほうも受けるほうも、なんかすごいなぁ。おまえの魂、いただくよ?

ワイルドアームズ好きとして、少女が野郎どもを率いて戦うといえば『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』なワケですが、とうぜんながら主役であるドロシー嬢はヴァージニア嬢よろしく回復系でかつ、手数の多さで勝負するタイプ。ミスティック(単体回復アイテムの効果を全体に適用するスキル)はつかえませんが、悪霊系に強い。かかしは魚類系、ライオンは甲殻系、ブリキは植物系に強いという設定。ドロシーやかかしよりも、ライオン、きこりのほうが基本攻撃力が高いものの、1ターンに行動できる回数が制限されるため、力の弱いキャラが手数で勝負するのもアリ。敵の構成や戦況におうじて、フロントに立つメンバーを柔軟に変更するひつようがあります。ここらへん、むずかしくはないけど、そこそこ頭をつかわせるシステムはグッド。

戦闘がオーソドックスなコマンド入力式なのにくらべ、フィールドの移動はクセが強い。なんとDSの下画面に表示されたバーチャルトラックボールをタッチペンでコロコロ回転させて移動します。地形の自動追従機能がないため慣れは必要ですが、フィールドを高速移動する疾走感はこのゲーム独特のもの。美麗なグラフィックとあいまって、RPGなのにちょっとレースゲームっぽいです。リゾードレーサー? 音楽は高品質で、耳にのこるメロディ。主題歌のなるけ節もあいかわらず良い感じです。サントラも買おうっと。

現在は序盤をすぎたぐらいで、2人目の魔女に殴りこみをかけているところ。新規タイトルのRPGとして、かなりがんばってます。ただ、宝箱をチェックするコマンドを実行すると、あけるか否かを質問される(あけるに決まっている)、戦闘で攻撃アイコンをえらぶと敵が1体(1種類)しかいなくても攻撃対象を指定させられる(その1体に決まっている)……などなど、微妙に気になる点はある。個々には致命的じゃないのだけど、アレコレ蓄積するとストレスを感じます。

音楽とグラフィックは素敵、戦闘システムはオーソドックス、移動システムは革新的、全体のプレイアビリティにはツメのあまさを感じるといったところ。新規タイトルとしての革新性はじゅうぶんですし、やさしい雰囲気──目的は魔女狩りだけど──とあいまって、間口のひろい佳作になっています。はやく戦争になぁ~れ?

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