平成漫画版『日本沈没』完結

スピリッツで連載されていた平成漫画版『日本沈没』が完結。

ある日、日本列島が沈没することがあきらかになり、さぁ大変……でもホントは地球が大変っぽいという物語。

連載期間3年、平成映画版とのタイアップ作品であり、数々のオリジナル要素を加味しつつも、原作小説で語られた分をほぼ消化。最終回一歩手間であわやの楽屋オチというアクロバットまでやらかして、さいごまで油断のならない展開でした。

伏線が回収しきれておらず、このままオリジナル展開の第二部『世界沈没』でも描けそうないきおいですが、そこで終わらせてしまうあたりが原作小説のダイジェストっぷりを踏襲しているのかも。つまりは『幼年期の終わり』的な展開につづくという認識でよろしいでしょうか?

いまの日本人(というか人類)はなっちょらんという、人類補完計画ならぬ人類ポカン計画――などという甘美なリセット願望が実現しそうもない、「幼年期の終わらない」われわれは、温暖化しつつあるこの世界で、おめおめと明日を生きるすべを模索していかねばと思いました。

コミックス最終巻までおつきあいさせていただきます。

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