置き配バッグ『OKIPPA』の利点と問題点

もうちょっとコストをかけてセキュリティと利便性を高めてほしいところです。

宅配便の受取時に、うっかり外出していて再配達をたのむ。などという受取るほうにも、配達するほうにも不幸な事態をふせぐため、不在でも荷物を入れて置ける置き配用バッグ『OKIPPA』というモノがあります。無料モニターキャンペーンに申し込んだら当選したので、さっそく家の玄関に設置してみた。ワイヤーつきの器具を家のドアノブなどに固定し、専用の折り畳みバッグと固定。ウチはドアノブがないので、雨樋の金具に固定してみた。バッグを展開すると中ぐらいの段ボールぐらいは入れられる大きさ。配達員がバッグに納品したらジッパーを閉じ、3桁のダイヤル式錠前をかければ完了。撥水加工だけど防水仕様ではないため、雨の日はビニールをかぶせろと書いてあるから、あらかじめビニール袋をセットしてるけど、バッグ自身に簡易な防水性がほしいところ。

実際に設置してから何度か、『OKIPPA』での配達がありました。いてもいなくても配達してもらえるのはやはり便利……なのですが、最後にダイヤル式の錠前をかけるところで、ちゃんとロックがかかってなかった。錠を閉じてからダイヤルを廻さないとロックがかからないのだけど、コレが廻されてないんだな。付属の説明書にもダイヤルを廻せと書いてはあるけど、たしかにわかりにくい。治安のいい日本で、そうそう盗まれるとは思ってないけど、適切に対応されてないのは不安があります。さらにいえば、ロックをかける前の錠前は正しいロック番号にあわせる必要があるので、施錠する人にも番号がまるわかり。とりあえず、バッグの錠前を付属のダイヤル式から、カギ式に交換。これなら錠をはめれば施錠されるし、カギがなければ開かないので、最低限のセキュリティは確保できるはず。

そもそもの問題として、固定するワイヤにしろ、バッグにしろ、3桁のダイヤル式錠前にしろ、悪意ある相手が器具やスキルを駆使すれば、容易に持ち去られてしまうとも思う。それどころか、使用前のバッグをひらいて錠前のロック番号を確認してしまえば、正しく施錠されたバッグでさえも容易に開錠できるのではないか。

現行の『OKIPPA』は、セキュリティのゆるさに目をつぶるとしても、使い勝手の悪いダイヤル式の錠前と、雨の日にビニールをかける必要があるバッグは改善すべき。最低限のコストで、最低限のセキュリティを確保する品ではありますが、もうちょっとコストをかけてセキュリティと利便性を高めてほしいところです。