新型『スカイラインセダン V37』に試乗した

微妙にフラフラするような。

ゴールデンウィーク最終日に、日産のディーラーへ。愛車日産ジュークの洗車を依頼しつつ営業さんと雑談してたら、新型の『スカイラインセダン V37』に試乗しませんかと。新型スカイラインといえば、ハイブリッド化されたうえに、世界初のステアリングを電気のみで動かす、ステア・バイ・ワイヤ機構を装備。これは、ハンドルの操作をシャフトを経由せず電気信号のみで駆動させるもの。厳密には、緊急用にシャフトはあるのですが、普段はクラッチで接続が切られている。ハンドル型コントローラで実車を操作しているようなものです。これは興味ぶかい。

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ジュークよりも大柄なボディ。目つきはあまり好みではないけど、パワーはあります。本気でアクセルを踏んだら相当速そう。リーフに試乗した時も思ったけど日産車は電気駆動でもガソリン車とあまり印象が変わらないですな。

一般道をしばらく走りましたが、加速は普通なんだけど、ハンドリングには違和感をおぼえる。ハンドルが小刻みに取られ、思った通りの操舵とズレてしまう。どうやらこれ、路面の微妙な凹凸によるブレを、いままでは自分でハンドルを小刻みに切って補正していたものを、車が自動でやっているかららしい。しなくていい操作を自分でやろうとするから、機械の補正とぶつかってフラフラするのか。おおまかな操舵は自分でやる必要があるけど、無意識にやってた細かい補正は機械まかせにするのが正しいみたい。便利だし快適だと思うけど、この車に慣れちゃったら旧来の車に乗りづらくなりそう。

バックで駐車させるのもやってみたけど、アラウンドビューモニターで周囲の状況がわかるのは便利。ただ、カメラの解像度はあまり高くないので、もうちょっとクリアな映像にして欲しいかな。

革新的な車ではあるけど、きたるべき完全自動運転や、ペダル動作もふくめた完全なパワー・バイ・ワイヤの前段階という印象。日産スカイラインを名乗ってるけど、エンブレムは高級車ブランド、インフィニティのものであることをふくめ、2014年段階で革新性と保守性を折衷させた車だと感じました。