本州最南端、和歌山県串本町へドライビン

念願の場所へ立つ。

ゴールデンウィークに、愛車で泊まりがけのドライブに出発。目的地は和歌山県東牟婁郡(ひがしむろぐん)串本町。本州最南端のこの地には、トルコの軍艦エルトゥールル号遭難事件の慰霊碑が建っている。トルコと関わりの深い土地だけに、トルコ好きとしては、1度は行かねばならない土地です。

30日の深夜に神奈川県鎌倉市を出発し、新東名を使って西進。明け方には紀伊半島に到達。新東名は、できたてホヤホヤだけに、のっぺりとした道の造りが、まるでテレビゲームのコースみたいでした。有料道路の区間は順調でしたが、紀伊半島には有料道路網が完備されておらず、串本までは下道をひたすら走る。峠道、街、海岸道路のコンボを繰り返して、ようやく串本町に到達。エルトゥールル号の慰霊碑が建つ大島へ上陸。さっそく、遭難現場と慰霊碑を見学。

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1890年(明治23年)9月、オスマントルコ帝国時代の軍艦エルトゥールル号が、この地で遭難し、500名以上の死者を出している。串本の人々は生存者を手厚く保護し、最終的にトルコへ無事に送り届けた。トルコの親日感情が高い理由のひとつとなった事件。艦が座礁した、船甲羅と呼ばれる岩礁もバッチリ見ることができました。

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そして、もうひとつの目的は、このトルコ共和国建国者、ケマル=アタテュルクの像を見ること。実はこの像、以前は新潟県にある柏崎トルコ文化村にトルコより寄贈、設置されていたのですが、同園が閉園したことで野ざらしのまま放置されてしまうという、大変失礼な事態になっていた。紆余曲折の末、トルコと縁の深い串本町に移設されたとのこと。たしかに、トルコ文化村にあったのと同じ像ですな。

これは、2002年7月にトルコ文化村で撮影したもの。移設された経緯については記載がなく、トルコ大使館から串本へ寄贈されたとだけ書いてありました。

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当地には、遭難事件の展示を行うトルコ記念館や、遭難したトルコの軍人がたどりついた樫野崎灯台も見学できる。生憎の天気だったけど、日土交流の端緒に触れることができて大変満足です。

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ほかにも、ペリー来航以前にやってきたアメリカ船、レディ・ワシントン号を記念した日米修交記念館や、その先から見ることができる三角形の岩礁、海金剛なども見学。この付近の岩のゴツゴツっぷりは半端ない。

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時間に余裕があったので、近くにある端杭岩も見学。弘法大師が、天の邪鬼を使役して、大島に橋をかけようとした名残という伝説があるそうです。

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こちらは本州最南端、潮岬にある望楼の芝生。潮岬観光タワーから、最南端の地を一望してきました。

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夕食は地元のレストラン、サンドリアで猪豚を使ったプレミアムハンバーグを食す。柔らかくて、口の中でとろけるようなハンバーグ。店構えは洋食風ですが、和食もござれのファミレス的なお店。串本に行ったら、また立ち寄りたいお店です。

天候はイマイチでしたが、駆け足ながら串本を堪能いたしました。