トヨタ『アクア』というコンパクトハイブリッドカーについて

そろそろ語っちゃおうかな。

先日新車を購入しました。結果として、日産『ジューク』にしたわけですが、選考過程で最有力だったのは、実はトヨタ『アクア』というコンパクトハイブリッドカーでした。デザインもそこそこ良くて、リッター40キロ走るというアクアには、非常に魅力を感じました。数度、試乗もしたし、仮の購入契約までしたほど。かなり本気で買うつもりだったし、最後のさいごまで悩み抜きました。ジュークを契約した日は、アクアとジューク、両方に試乗してから結論を出したほど。

普通、アクアと比較するなら、ホンダの『フィットハイブリッド』あたりだと思いますが、僕の場合は燃費のアクアか、デザインのジュークかで比較してた。結局、燃費はそこそこだけど、デザインと走行性能の高いジュークに軍配を上げました。 燃費以外は、この選択に後悔はありません。

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アクアを試乗して感じたのは、運転のしやすさと、電気自動車としての中途半端さ。電気のみでも走れるのですが、すぐにエンジンがかかってしまう。街乗りは電気オンリーで、高速巡航時にエンジンがかかる、ぐらいに進化して欲しい。率直に言えば、アクアとジュークを比べると、運転しやすいのはアクアの方なのですが、運転が楽しいのはジュークの方。仕事で乗るならアクアが良いけど、趣味で乗るならジュークが良いというのが僕の結論。実際、アクアの最安値モデルが業務用で、一般用のモデルは業務用をベースにドレスアップしましたという感じで、ジュークの気合の入った内外装にくらべると見劣りする。

アクアの最大の売りである燃費の良さにしても、常にアクセルをそっと開けるエコドライブを強いられるのを楽しいと感じなかった。ゲーム感覚で燃費向上に努める、などという行為は苦行でしかない。ジュークにもエコモードが用意されているけど、スポーツモードにしてパワー重視の走りを楽しむことが多い。程度によりけりではありますが、走りを楽しむために車を運転しているのであって、ガソリン代をケチるために運転しているのではないのです。そう考えると、実燃費リッター10キロちょっとのジュークのほうが、実燃費リッター20キロちょっとのアクアよりも、エコドライブの呪縛にとらわれず運転できる。どう頑張っても、ハイブリッド車の燃費には劣るわけだし。

僕は、究極に進化した電気自動車は、構造がシンプルなぶん、ガソリン車の性能を凌駕すると思ってる。現在は、モーターとガソリンエンジンを積んだハイブリッド車などという、複雑で中途半端なパワートレインが幅を利かせてるけど、これは過渡期的なもののはず。電気自動車なら、ボディにモーター内蔵のタイヤをつけて、バッテリーと操縦装置を積めば完成する。今回は、システムとして成熟したガソリン車にしましたが、十年以上先に新しい車を買うとしたら、1回の充電で千キロ以上走れて、走行性能も高い電気自動車を購入したいものです。