5,000円の価値はある『確定申告の電子申告(e-Tax)』

コリャ不確定深刻ですな。

EdyやSuicaが読める、非接触 ICカードリーダを購入したので、余勢を駆って確定申告の電子申告(e-Tax)に挑戦してみた。まず、申請に必要な書類を揃えるのはいつも通り。

けど、そこから──

  1. 利用環境の確認(Windows or Mac)
  2. 電子証明書の取得(住基カードの取得
  3. ICカードリーダライタの購入(電子申告に対応するもの)
  4. ソフトウェアのインストール・設定
  • ICカードリーダライタのドライバのインストール
  • 作成コーナー事前準備(事前準備セットアップツール実行)
  • ブラウザの設定

──これらの作業が必要。ドライバーやセットアップツールのインストールで、いちいちトラブって、確定申告をはじめるまでで、すでにヘロヘロに。うまく行かない場合は、原因を究明するよりドライバやセットアップツールのインストールを最初からやりなおすのが、成功への近道。

で、ようやく住基カードが認識できるようになってからも、登録、登録、また登録のオンパレード。申告が完了して、所得税の納付をオンラインでやろうとしたら、登録データの入力をしこたま要求されて、またヘロヘロヘロに。これは何かの拷問か罰ゲームだろうか?

  1. 「収納機関番号」欄 収納機関番号:00200(国税庁・税務署)
  2. 「納付番号」欄 利用者識別番号  (国税電子申告・納税システム登録時に付与される20桁の番号)
  3. 「確認番号」欄 納税用確認番号 (自身で登録した6桁の暗証番号)
  4. 「納付区分」欄 納付目的コード :0204422(平成22年確定申告の場合)
  5. 「金額」欄 申告等により納付すべき金額

なんとか、すべての処理を自宅で完結させることに成功。電子申告した場合、最高5,000円の税額控除があるそうですが、率直に申し上げて、5,000円分のメリットがあるとわからなければ絶対やりたくない超絶的な面倒臭さ。一連の流れを、初見でスイスイできる方が、果たして本当にいるのやら。セキュリティ対策が必要なのはわかるけど、オールインワンの専用アプリを作るなど、ユーザビリティを大幅に改善していただきたい。現時点では、書類はネットで作成し、税務署に必要書類を持って申告へ出かける方が、はるかに楽ですよ。

ある帰宅難民の帰宅

東北地方太平洋沖地震』の翌朝、襟首の深い痛みで目覚めた。

首が廻らず、寝返りが打てない。昨夕は長時間、肩かけカバンを下げたまま歩いたからだろうか。東京から歩いて、川崎の親戚の家に転がり込めたのは僥倖だった。すでに実家とも連絡がつき、たがいの無事は確認されている。昼すぎには川崎を出て、JRで鎌倉へ向かう。横須賀線は大船-逗子間しか動いておらず、東海道線で大船まで。車内はまばらに立ち乗りの客がいる程度。動いたり止まったりという、間欠的なペースで南下する。ようやくたどりついた鎌倉は、週末にもかかわらず閑散としている。このご時世、この交通状況で観光に来る物好きは、さすがに少ないらしい。

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おだやかな土曜日。帰りがけの道すがら、行きにはなかった、早咲きの桜を観る。それでも春は近い。

■付記

震災当日の、地震発生から川崎までの『歩いてわかる生活リズムDS』による歩行記録。

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ある帰宅難民の顛末

それは、会議中のことだった。

品川シーサイドのオフィスビル。中層階がぐらりと揺すられる。数日前の昼にあった地震と同じぐらいか……そう思う間もなく、揺れは長く、激しく、輪を描くように続く。しまいには、立っているのも困難なほど揺れ踊る。窓外のビルが、目に見える動きで左右に振れている。柔構造の構築物だけに、折れはしないが荒波にもまれた船内にいるようだ。ピシリと壁に、真一文字の亀裂が走る。そろそろ終わるだろう、という安易な予測をはるかに上回る激震が終わった時には、もはや会議どころではなく、仕事どころでもなかった。

それが、宮城県沖を震源とする『東北地方太平洋沖地震』の私的体験だった。

定時近く。頻発する余震でビルは揺れ続けていた。軽く気分が悪い。電車は私鉄もJRも止まっているという。鎌倉の自宅までは約40キロ。歩けば8時間以上かかる距離だ。歩けないことはないが、電車が復旧することを期待して、私鉄ぞいに歩くことにした。経験上、JRより私鉄の方が復旧基準が緩かったからだ。京急の駅まで行くと、入口が封鎖され、復旧のめどは立っていないと告げている。想定内だ。横浜、川崎方面をめざして線路に併走する道を歩く。

自宅に電話をかけるが、繋がらない。地震直後は繋がったので、両親の無事は確認していたが、以降の消息がわからないのは不安だ。道路は車が数珠繋ぎになっている。こういう時は、歩いたほうが早い。最速なのは、自転車やバイクだろう。どこかで安い自転車を買おうかとも思ったが、思いとどまる。かわりに、牛丼屋で腹ごしらえをする。こういう時は、ダイエットよりも栄養補給が優先だ。

ビルの谷間に見え隠れする高架線路の上に、京急の電車が横たわっていた。紅白の車両は電力を絶たれ、暗く沈んで見える。いずれは復旧するにしても、ここ数時間では無理に思えた。はじめは歩いてでも鎌倉に帰るつもりだったが、考えをあらため、川崎の親戚の家に厄介になることにする。品川から川崎までなら、歩くのも無理ではない。人波に揉まれながら、多摩川を越え、東京都から神奈川県へと渡る。鉄橋の上にも、動きを止めた京急の車両が、漆黒の中に伏していた。会社を出てから2時間半で、川崎に到着。親戚の家で暖を取り、パソコンを借り、こうして顛末を記している。午後8時すぎ、ようやく自宅から電話があり、たがいの無事を確認し、電車が動くのを待っている。

不安や不便はあっても、この国の人間は秩序を守る。きっと、世界が終わるその瞬間に至っても、理路整然と滅びを迎えるに違いない。

■付記

震災当日の、地震発生から川崎までの『歩いてわかる生活リズムDS』による歩行記録。

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すれちがい50人突破『ニンテンドー3DS』

まだまだ増えるよ!

新型携帯ゲーム機『ニンテンドー3DS』で、すれちがいが楽しい。本体の電源を入れておけば、ゲーム中でも勝手にすれちがってくれるので、DSの頃よりもお手軽になった。発売当初こそ、なかなかすれちがえなかったけれど、最近は購入者が増えてきたようで、コンスタントにすれちがって50人を突破。本体内蔵ゲームだけでも、絵のピースを手にいれたり、王様(自分自身)を救出する勇者を募ったりと、なかなかに忙しい。100人、1000人と、どんどんすれちがいますよ!

住基カードを作ってみた

電子申告可!

『住民基本台帳カード』略して住基カードを作ってみた。ICチップを積んでいるので、Felicaのカードリーダーがあれば、自宅で確定申告の電子申告ができる。ただ、ウチの地元の場合、役所の受付は平日の昼間しかやっていないので、代理人に頼んで取得してもらう必要がありました。ここらへん、会社勤めの人にはやりづらいので土日も対応してくれると嬉しいです。

トルコのお酒『ラク:テキルダーゴールド』を飲む

微妙にリッチ。

トルコのお酒で有名なのは『ラク』。リキュール系でアルコール度数の高いお酒ですが、水で割ると白濁するのが特徴。トルコ旅行に行って以来、日本でも何度か飲んでます。おみやげとして入手しやすいのは『イェニ ラク(Yeni Raki)』ですが、今回は『テキルダーゴールド(RAKI Tekirdar Gold)』というラクを頼んでみた。ちなみに、となりの長細いボトルは、いっしょに頼んだオリーブオイルです。

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テキルダーは、イェニよりもコクがあってアニス(ういきょう)の風味が味わい深い。僕は、こっちのほうが好きだな。まあ、お値段も高めですけど。

よりにもよって『ニンテンドー3DS』を忘れた日に

マーフィーとはいい友達になれそうだ。

新型携帯ゲーム機『ニンテンドー3DS』をゲットして一週間。なにかと持ち歩いては、三次元空間の遊技に酔い痴れたり、すれちがい通信に没頭したりと楽しんでた。とはいえ、あまり自慢するものでもないので、ひとりでせっせと遊んでいただけですが。

そんなこんなで、本日。たまたま3DSを忘れて出社してしまったのですが、そんな時にかぎって3DS買ったんですか? だの、ぜひ見せてくださいなどと声をかけられまくり。ああ、そういやこういう法則があったよな~と思った次第。帰宅してから、愛犬の世話と調教をすませて寝るよ。

映画『第9地区』エイリアン暮らしも難儀だナァ

エビ野郎、悪くない。

映画『第9地区』をWOWOW録画にて鑑賞。ある日、宇宙船が都市上空に出現してさあ大変……という展開は、『幼年期の終わり』を筆頭に、よくあるパターンではありますが、この映画の宇宙船はよりにもよって、南アフリカのヨハネスブルグに出現。しかも、宇宙船に乗っているのは労働者階級らしく、指導者がいない。よって、すごい科学力はあるのに地球人にいいように「保護」されている。知性はあるけど、人間ではない彼らは、劣悪な環境で隔離されているのだが、宇宙人を管理する組織の主人公がかかわることで大事件に発展する。テレビや記録映像風のパッチワークから、徐々に物語の世界へ誘われていく。ここらへんの流れが面白いので、ぜひ本編を観ていただきたい。最終的な落とし所が、融和なのか対立なのか、はっきりしないあたりがスッキリしませんが、そこらへんは某国の某隔離政策がなくなった後の世界が目安となるのでしょう。

『ニンテンドー3DS』は本当にDSソフトがぼやけるか試してみた

う~む、たしかに。

裸眼立体表示可能な携帯ゲーム機『ニンテンドー3DS』は、上位互換機能として『Nintendo DS』のソフトも起動できる。スロットの形状は似ていますが、3DS用ソフトがDSへ挿せないよう、端に出っぱりをつけて区別しています。3DSさえあればもう、DSはいらない子……と言いたいところですが、どっこい、3DSでDSソフトを起動するには問題がある。それは、画面の解像度。3DSはDSよりも高解像度となるため、画面の粗いDSソフトを表示させると、ハイビジョンテレビでアナログ放送を観るような、ぼやけた画像となってしまう。

たしかに、3DSでDSソフトを起動すると粗い感じがしますが、それが本当か、実際に画面を撮影して比較してみる。比較したのは、DSソフト『えいごで旅する リトル・チャロ』のオープニング画面です。

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歴代DSは、すべて所持しているので、古い順に並べてみる。以下、画像サイズは縮小していますが、色補正やシャープネスはかけていません。アップの撮影は周囲の明かりを消して、なるべく画面一杯になるようにしています。

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Nintendo DS

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Nintendo DS Lite

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Nintendo DSi

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Nintendo DSiLL

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ニンテンドー3DS(拡大表示)

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ニンテンドー3DS(等倍表示)
※スタートボタンを押しながらDSソフトを起動すると、DSと同等の解像度で表示されます

比較してみると、たしかに3DSの拡大表示だけ、ドットの角がつぶれ、ピントが合っていないような、ぼやっとした画像になっている。等倍表示だとシャープさは出ますが、今度は画面が小さくなって痛し痒し。やはり、DSソフトはDSで起動すべきなのかもしれません。DSの主な購買層であろうライトユーザーは、こういうのはあまり気にしないのかな?