ゲゲゲの亭主サイド『ほんまにオレはアホやろか』

普遍性のあるアホやろね。

水木しげる著『ほんまにオレはアホやろか』を読む。ご存じ、水木先生の自伝です。幼少期から学生時代、兵役、紙芝居作家、貸本マンガ家、雑誌マンガ家時代を早足で活写。主に、テレビドラマ『ゲゲゲの女房』よりも前の時代が描かれていて、よりドラマも楽しめます。

どんなに貧乏でも、認められなくても、愚直に創作活動を続ける姿勢は、好きこそものの上手なれなんて常套句では表現しきれない執念を感じる。創作者としての信念と誇りを胸に、でも理想は無理せずのんびりと、過酷な日々を送られたのだなあと思います。

なんか、この方はたとえ21世紀の現代に生まれたとしても、飄々と自分のペースでマンガを描いていそうな気がする。画材が、ペンからiPadになってても、芯は揺るがない、そんな感じ。