地デジの字幕放送が便利だけど……気になる点

便利なんだから、見栄えも考えようよ。

僕の父は年のせいか耳が悪い。昭和を生き抜いた古強者も、いまやテレビ大好き、クーラー必須の現代っ子。自宅でテレビが楽しめないのは、ちょいと酷です。もちろん補聴器も使っていますが、音楽とセリフが重なると、音楽が勝って意味が理解できないのだとか。──なら、地デジの字幕放送を使えばいいじゃないと、アドバイス。そう言っておきながら、自分では使ったことがなかったのですが、字幕ボタンを押すと、あら便利。セリフを文字にしてくれるのはもちろん、誰のセリフかもフォローが入る。音楽が鳴っている時は音符記号で教えてくれる。無音でも意味が通じるように考えられているので、耳の遠い父にはちょうどいいようです。

ただ、字幕が邪魔で画面が見づらいのは我慢するとしても、表示される字幕の文字がいただけない。高画質のモニターなのに、ガリガリでやる気のないフォント(書体)なのはもったいない。モリサワの新丸ゴ(丸ゴシック体)とか、可読性が高くて見栄えのいいフォントを設定できれば、もうちょっと見栄えが良くなると思う。せっかく手間をかけて字幕をつけてるんだから、デザイン性にも気を配るべきでしょう。