【映画】『ミッドナイト・エクスプレス』刑務所残酷物語

ガールフレンドは、サービスしすぎです。

1978年の映画『ミッドナイト・エクスプレス』をWOWOW録画にて鑑賞。ネタバレ注意。1970年のトルコにて、首都イスタンブールから国外に麻薬を密輸しようとしたアメリカ人青年が逮捕、投獄される。ここまでは自業自得なんだけど、いつまでたっても出所させてもらえず、自力でミッドナイト・エクスプレス(深夜特急=脱獄の隠語)するまでを描く。実話をもとにした話ですが、獄中の描写がとにかくヒドイ。非衛生的で看守は強権的。常に密告者の目が光ってる。脱獄へむけて、バイオレンスの度合いが、どんどん加速していく。

ただコレ、かなり描写が誇張されているらしく、本当にここまでヒドイ扱いを受けたわけではないようです。そもそも、どんな理由をつけても、故意に麻薬を密輸しようとした主人公を同情的に描くのは無理がある。政治的、国策的な匂いのする映画ですが、エンターテイメントとしての暴力描写は秀逸。どんどん、最底辺へ追いやられていく主人公の凋落っぷりは、いっそすがすがしいですな。