『駿河城御前試合』無明逆流れを読んだ

時代小説『駿河城御前試合』の一篇、「無明逆流れ」を読んだ。

マンガ『シグルイ』の原作といったほうが良いかもしれませんね。原作は、盲目と隻腕の剣豪が対峙するシーンはおなじですが、三十数ページで完結する短編。秘剣「流れ星」も詳細な説明がなく、『シグルイ』におけるそれは、「無明逆流れ」の原理を逆算して、「流れ星」→「無明逆流れ」という発展形にみせていることがわかりました。原作での決着のつきかたはわかりましたが、これから御前試合の場面となるであろう『シグルイ』が、このみじかい原作をどうふくらませて魅せてくれるかたのしみです。