「映画・テレビ」カテゴリーアーカイブ

狼人間育児録『おおかみこどもの雨と雪』を観た

もののけか、ぽんぽこしかないのか?

アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』を劇場で鑑賞。ネタバレ注意。狼男と結ばれた女性がシングルマザーとなり、狼に変身できる娘と息子を育てる物語。おおかみこどもたちの動きが可愛いし、今風のキャラ萌えも感じられるデザインも良い。ジブリアニメではないけれど、昨今のジブリ作品よりジブリっぽい印象。お子様のやんちゃっぷりは『となりのトトロ』っぽいし、結論は『もののけ姫』と『平成狸合戦ぽんぽこ』っぽい。自然と文明社会との接し方としては、これ以外の結論はないのかな。育児に奮戦するパートは良かったけど、終盤の同時進行な展開は違和感があった。人として暮らすか、狼として暮らすかの決断を、なし崩しではなく、覚悟を持った描き方にした方が良かったと思う。

自然と文明、どちらか一方を選択するのではなく、双方とうまく距離を取り、仲立ちをする、みたいな結論にしても良かったのではないかと。

入浴はローマを救う、映画『テルマエ・ロマエ』を観た

すでに十分、歴史を改変しているよ。

実車映画『テルマエ・ロマエ』を劇場で鑑賞。以下、ネタバレ注意。ローマ時代の浴場技師、ルシウスが現代日本にタイムスリップ。「平たい顔族」こと、日本人の入浴に対するコダワリにカルチャーショックを受けつつも、その体験を元にローマ時代で大成功。同名の漫画原作は既読なので、ルシウスがいきなり日本の銭湯に出現してもふ~ん、というか、阿部寛をガイジン扱いするのは無理があるんじゃ……とか冷めて観てましたが、場内からはクスクス笑いが。やっぱり初見のインパクトは大きいんだな。

中盤以降はオリジナルの要素が強くなり、原作既読でも楽しめる。映画オリジナルヒロインが、ラテン語を速攻で覚えてローマ時代にやってくる展開はかなり強引だったけど、物語として上手くまとめている。リアルに考えれば、現代人とローマ人が関わりを持ったら、入浴の技術どころか産業革命すら起こしかねない大事な気はしますが、そこをスルーするのは原作通りか。

気持ちよさそうに入浴する爺さんがたくさん出てくるので、観ていると無性に風呂に入りたくなる映画。原作既読でも未読でも楽しめる、入浴エンターテイメントです。

映画『ヒューゴの不思議な発明』駅の妖精少年大活躍?

ヒューゴはGK!

映画『ヒューゴの不思議な発明』を劇場で鑑賞。20世紀初頭のフランス、パリを舞台に、駅で時計のメンテナンスをしながら、父親の残した自動人形を修理している少年、ヒューゴの不思議な体験を描く。CGを多用した映像美がすばらしい。リアリティを追求するより、CGならではのディテールで魅せるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』に通じるものがある。苦難の末に、自動人形を修理するとあらビックリ……というのを期待したのですが、さほど驚きの展開にはならず。もっとファンタジーな展開になるかと思っていたら、映画創成期の苦労話みたいな展開に。邦題の問題ではありますが、主人公、発明してないじゃん。

水準以上の感動話にはなっていますが、同監督の作品としては『ニューシネマパラダイス』の方が完成度は高いと思います。

映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』を観た

続きは、まだ?

映画、『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』を劇場で鑑賞。一匹狼の傭兵、ガッツがグリフィス率いる鷹の団に加わることで、大いなる運命が動きだす。いちど、テレビアニメ化した作品を再度映画化。今様にCGを多用していますが、以前のCGアニメほど違和感がなく、大迫力のアクションを堪能。原作をコンパクトにまとめつつも、ダイジェスト的な駆け足感はあまりない。ただ、三部作のためか最後が唐突に終わる感じ。作品に不満はないけど、早く続きが観たいと思わせられるのが難点か。

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もらった絵柄は、ガッツとグリフィスの剣戟。けっこう良いシーンかな?

バルス祭りに参加した

「頑張るスイカ」とシータに言わせると、滅びの言葉が発動するよね。

帰宅すると、テレビで『天空の城ラピュタ』が放送中。劇場でリアルに観た作品だし、何度も再放送で観てるし……と思ったが、ドーラとフラップターに乗ったパズーが、要塞からシータを救出するシーンは何度観ても燃える。実際、要塞が燃えてるし。ついつい、最後まで観てしまったので、ツイッターのバルス祭りに参加する。

バルス祭りとは、クライマックスでシータとパズーが滅びの言葉、「バルス」を唱える瞬間に、ツイッターで「バルス」とツイートすること。もちろん僕も、滅びの言葉を唱えたさ。

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この瞬間のタイムラインは、滅びの言葉で埋まりまくり。たまには、こういう祭りに参加するのもいいものです。

かなり便利な学習リモコン『RM-A815』を導入

カスタマイザ-魂を刺激されまくり!

ケーブルテレビとテレビのリモコンが超絶まぎらわしい。それでなくても、テレビ、ビデオ、CATVとリモコンが増えまくり気味なので、リモコンを集約するためにVictorの学習リモコン『RM-A815』を導入してみた。

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ヤマダ電機で衝動的に購入したのだが、なにげに現品限りでAmazon価格より安かった。計6台までの機器を、切り替えて操作できる。あらかじめセットされたボタン配置にくわえ、ボタンごとのカスタマイズも可能。汎用リモコンではカバーしきれない、固有のボタンも学習させればバッチリ使えます。こういう機器はカスタマイズ魂を刺激される。さっそく使いやすいよう設定しまくって、ひとつのリモコンで何でも操作できるように。テレビやビデオでは飽き足らず、余ったボタンでエアコンの操作もできるようにしてみた。ウム、快適なり。

デザインが安っぽくて、ボタンがふにゃふにゃなのが気になりますが、消耗品と割り切れば快適に使えそうです。ほかに、登録できそうなリモコンはないだろうか?

テレビのリモコンが分裂した

間違い探しかよ!

ケーブルテレビの会社から連絡があり、CATBチューナーの機器交換をしてくれました。今度のチューナーはHDMI出力で画質がアップ。シングルチューナーなので、録画時の利便性はイマイチですが、画質的なイマイチ感は払拭しました。ただですね、なんかリモコンが……。

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テレビ用のリモコンと同じPanasonic製で、パッと見では、まるで増殖したかのように区別がつきません。よくよく見ると、左下は「テレビ」、右下は「CATV」と書かれ、その他にも微妙なレイアウトやボタン配置の違いはありますが、暗い室内で手に取ったら、間違いなく誤認できるレベル。

ケーブルテレビオンリーで、テレビの視聴が完結すれば、右側のリモコンだけで済むのですが、ビデオとの連携などを考慮するとどうしても、左のテレビリモコンは手放せない。とりあえず右のケーブルテレビリモコンにシールを貼り、区別して運用することにしました。

面倒なので、学習リモコンでも導入すべきだろうか?

反米が観ていて辛い『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

無限と言うには、けっこう手狭な大宇宙。

アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』を観る。一度は完結したヤマトの復活篇ということで、新クルーとともに艦長古代進がヤマトに乗り、地球の危機に立ちむかう。新作だけに、作画は美麗だし音楽も壮大なのだが、そこで展開される物語が観ていて辛い。新たな敵、SUSがどっからどう見ても某超大国。言いがかりに等しい理由で地球の宇宙船を攻撃してくるほうも酷いが、何の情報もなく交渉もなく防戦一方の地球も危機管理がおろそかすぎる。軍人が、勝手に政治的判断をして戦うのも、当然というスタンス。

初代のヤマトについては1974年からの作品なので、展開が強引だったり、ご都合主義すぎる点は仕方ないと思う。ただ、2009年の新作アニメで旧態依然の展開を見せつけられるのは辛かったです。そりゃ、宇宙戦争そのものが嘘っぱっちではありますが、そこに現代を投影した、嘘なりのリアリティを感じさせる努力が必要なのではないでしょうか。

2010年公開の実写版ヤマトの方が、旧作の要素を用いつつも現代に通用するエンターテイメントを狙っていたと思います。

意外にイケる『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観た

こんなこともあろうかとは、なかろうとも!

実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』をDVDで鑑賞。ご存知、『宇宙戦艦ヤマト』の実写映画。アニメ、コミックスファンは日々、迂闊な実写映像化の危機と戦っているわけですが、本作もかなり危険なアロマを放っていた。おっかなびっくり観たのですけど、うれしい誤算。まっとうにヤマトしてました。

遊星爆弾による放射能汚染により、滅亡の危機に瀕した地球を救うため、最後の宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ旅立つ。元が突っ込みどころ満載な作品なので、お約束を守りつつも現代風にアレンジしているのが好印象。なにより、ハリウッド映画を見慣れている視点からでも、特撮シーンにチープさや違和感がないのは凄い。波動砲やワープを便利に使いすぎてるきらいはあるものの、ヤマトという作品の要素を取捨選択し、破綻無くまとめていると思う。パイロットに転向した森雪のツンデレっぷりもグッド。まあ、キャッチコピーの「必ず、生きて還る。」はアレですけど……ゴニョゴニョ。

リアルに放射能除去装置が求められている現代に、図らずもマッチしちゃった作品。これだけの技術と予算がかけられるなら、次はオリジナルの企画で勝負してもいいんじゃないかな。